2014/04/16 (Wed) 21:57
まずお断りをさせてもらおう…話は私が経験したものではない。申し訳ないと思いつつ紹介(笑)
教えてくれた仲良しの担当者は、無事披露宴が終わったことを心から安堵していた。そして、誰かに話したかったのだと思う。
あるホテルでの披露宴。
見た目にはお世辞にも格好いいとも言えないが、上場企業にお勤めの30代前半の落ち着いた新郎。新婦は24歳のモデルのように若く美しい方。
新郎の希望は「新婦の望むように」というものだった。
優しく包むような愛情を惜しみなく注いでいた。仕事のできる新郎は多忙であり、打ち合わせはあまり来ることができない。対応は寿退社をして時間に余裕が出来た新婦が中心となった。
平日に新婦は衣装室の予約に訪れていた。担当者はその前に依頼されていた資料を持って、衣装室へ。奥にはすでにカラードレスを身にまとい、鏡で様々な角度からチェックをする花嫁の姿があった。
「やっぱりお綺麗ね…」そう思いながら、担当者は声をかけようとした。
「ねえねえ、まぁくん。どうかな?」
今まで聞いたことのないような甘い声。あれ?新郎も来たのかな?…
立ち上がったのは、背が低く小太りの新郎とは似ても似つかない、長身でハンサムなスラリとした男性。肩にかかった新婦の髪を後ろに流すような仕草。特別な仲でなければできないような、自然な動き。
新郎の名前からは「まぁくん」というニックネームは難しい。
担当者はそっと衣装室を出た…真面目な彼女は考えてもよく理解が出来なかった。事務所から衣装室に電話で、帰りにブライダルサロンに寄ってほしいと伝言を頼んだ。
その後、まぁくんはドレス選びに毎回同行していた。さらには花屋のブーケや会場装花も選んでいた。ぎりぎりの打ち合わせまで楽しそうに2人で打ち合わせていた。きっとスタッフはまぁくんを新郎だと思うだろう…。
担当者は何か問題が起きないかとビクビクしながら当日まで過ごした。
しかし、その心配は無用だった。花嫁は美しくにこやかにその場にいた。ハイヒールのため花嫁より背が低くなってしまったが、花婿は喜びでいっぱいの様子だった。ホテルには毎回足を運んでいたが、一番の幸せな日と呼ばれる日に、まぁくんはいなかった。
担当者は安堵とともに、新郎の心配をしていた。幸せになれるのだろうかと。でも、どうすることもできない。だって私たちスタッフはお客様の人生に関わることのできない『他人』なのだから…。
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2014/03/09 (Sun) 18:53
人のピンチヒッターとして代わりに司会をすることが多々ある。
時には病気で入院した人の代わりに、時には連絡の入れ違いで「11日」と「17日」の間違いで日程がつかなかった人の代わりに、時には何があったのか突然司会をやめて帰郷するという人の代わりに、そして意外と多いのが打ち合わせをしたがお客様から「チェンジ」を言い渡された人のために…。
結構忙しいはずなのに、何故かそんな時の予定は空いていたりするしね(笑)
様々な理由で「代打」を務めるがかなり気苦労をする。
でも、代わられた人はどう思うのかは体験がない。(話す前に「挨拶の留守番電話の声が若かった」という理由で1回だけチェンジされたことがあるけど。苦笑)
今までのピンチヒッターは当の本人はいないので「最初の人とは違うけど、きっと前よりいいはずだから♪」というスタンスを全面にし、様子を見ながらも「お任せくださいオーラ」を出し、勝手に私のペースに巻き込んでいくのがポイントだった。
しかし、ある時全く声が出ない司会者と、事務所の社長と、私の3人が並び挨拶という場面があった。
社長からは「こんな状況なので『代わり』の司会者を連れてきました」と紹介される。泣きながら謝る前司会者を前にして、「私のほうが上手くできるから安心して」とは言えない。
…うーん、微妙。
本来は「つかみ」が大事なのに、それができないからさらに気を使ったんだよなぁ。
そんな一日を振り返りながらもお風呂で考えた。もし、私が「代わられる人」の立場だったらどうだろう?きっと悔しくて泣きたくなる。きっと夜も眠れない。
そして、何事なく進んでほしいという気持ちと、心の奥底で「私のほうが上手いはず」と思ったりもする(完全に腹黒モード。笑)
司会者はプライドの高い生き物だ。
自信がなくてはいけなくて、自信に溺れてはいけない。一度の打ち合わせで信用を得るための「何か」が必要で、その「何か」それがその人らしさ。経験、テクニック、印象、人柄もあると思う。
本番には技術が必要。これは練習あるのみ。あとは何があっても対応できるためのイメージトレーニングや判断力の訓練。そしてすべてを総合したものが「その司会者らしい個性」だと思う。
いい仕事を作るために、邪魔にならないプライドをもつべきで、他の人を否定するのではなく、自分のために「私のほうが上手い」と言えるようにいなければいけないと思っている。
今回、現場スタッフには「まあ、大丈夫でしょっ」と笑っていってもらえた。まあ、本当は結構小心者だから「失敗できない~どうしようぅぅ」と思っていたんだよ。
でも上手くできたので終わった時に新郎新婦に言ってやりましたよ。「内緒だけど、実は私のほうが高くて上手な司会者なんですよ(笑)」と。(事実、その会場では司会者にランクがついていて私のほうが司会料は高い。笑)
いつまでもピンチヒッターができる人でいたい。私、頑張ろう!
2014/03/01 (Sat) 02:09
初めての披露宴司会。今思うと、まだ何も出来ない私によく頼んでくれたと思う。
初めての披露宴の司会は、親友の披露宴だった。
まだ、デビューしたころ。ほぼ素人と言ってもおかしくない状態。いや素人だったかも…。
友達の中で一番最初に結婚したのは、高校の親友だった。結婚することになった彼との紆余曲折も相談を受けている。まさか、こんなに早くゴールインするとは思っていなかった人だから、本当にいいのかと再確認さえした覚えもある。
でも、『結婚』の言葉に結びつくと、トントン拍子にことは進み、若くして彼女は花嫁になった。そして、司会の勉強をして間もない私にこの大役を託してくれた。有難くて、嬉しくて…有頂天になった。
今思えば恐ろしい。実力が無いからこそ、その責任の重さも、難しさもわからなかった。
ハウツー本を読み、台本を作る。司会事務所の講師をしている大先輩司会にチェックをしてもらう。
「全然ダメ。書き直し」
何回繰り返しただろう。ビックリするほどに加筆・訂正をしながら作った台本は、「清書」を20回はしたと思う。これじゃ清書じゃないね(苦笑)。
でも、これが正解と思った台本をさらに講師に訂正されていたから、仕方が無い。その時には、なんて過酷なことをさせるんだろう…と思っていたが、これも講師の指導法だったのかもしれない。何度も書くことで暗記するほどになっていたのだから。
そして、その台本を使って練習。突っかかると「覚えていない」と怒られる。暗記できたからとスラスラと読むと「心がこもっていない」と怒られる。講師曰く「暗記をしなさい。早口はダメ。読んではいけない。」
判っているんだけどね…。でもどうしたらいいのか…何度も頓挫する。
思い悩む私に指導しても、実力が伴わないのだから講師も困っていただろう。
そこで、1つのテクニックを教えてくれた。
実は、その方法を聞いても私はピンとこなかったのだが、藁をも掴む思いだったから必死で、習ったままをした。
そのテクニックとは、言葉の前に「えー…」と言うこと。
アナウンサーなど放送ではやってはいけないことなのだが、イベントなどのライヴ司会ではかなり使える方法。
…といっても、今だからわかるんだけど(笑)ん?何が違うかわからない?
「えー、皆様お待たせしました。お二人がご入場されます…」とはじめる。
実力のある司会者には必要はない。だって、第一声から人を惹きつけることができるから。
でも、新人司会は一言目のインパクトは濁ることが多い。だから、話し始めることを「えー」であらわし、出席者の注意を集めてから本題を進めるといいのだ。『間』を掴めない実力であろうとも、言葉を発しながら間を作っているのと同じ。この魔法のような「えー」の言葉のお陰で練習はかなり進んだ。
さて、本番。
頑張った。かなり頑張った。でも、私は親友の花嫁姿を見てほぼ泣きっぱなし。
どうしようもないね(苦笑)
練習むなしく、素人としての仕事しか出来なかった気がする。それでも、友人は喜んでくれた。有難い披露宴1本目だったと思う。
そんな初めての披露宴をさせてもらってから、今まで多くのお客様を担当させてもらった。
いつも言う言葉なのに、毎回「おめでとう」を言うたびに、友達でもなくお客様というだけの見ず知らずの人に、本気で心からお二人の幸せを願っている自分に気が付く。そしてその幸せを手伝える喜びを感じて仕事をしている。
なーんて、こんなブログを書いていたら信じられないかしら?(笑)
ここは声を大にして言いたい!あえてオモシロおかしく書く一つの経験をおっきく書いてるんだーっ
…まっ腹黒いのはホントですが(苦笑)
2014/02/26 (Wed) 19:36
選挙のニュースがあると思いだす…「ウグイス嬢」これも精神面でも肉体面でも大変な仕事だった。
最初にウグイス嬢をしたのは、イベントの仕事で出会った先輩MCの誘いだった。
彼女は自分で会社を立ち上げたばかりで、実際はメンバーひとり。
年齢的な限界を感じて、自分に入る仕事を他人に振り分けていくマネージメントに転向しようとしていた。
(この業界は引退が否応なしに早く来る…泣)
そこで、自分がやっていた選挙の仕事を一緒にやる人を探していたのである。
選挙期間というのは、短期間に一斉に人が動く。ということは、選挙が重なっている場合は、上手な人だけ…なんて選り好みをしているとすぐ別な事務所に取られてしまうため、日程の合う人は、とりあえずキープしなければならない。
当時、色々なイベントやナレーターを経験していた私もまだ「ウグイス嬢」は初挑戦。知り合いになったばかりの先輩に誘われた時には、正直に話した(嘘を言ってもすぐばれちゃうからね)。
「大丈夫~ワタシが教えてあげるから~」ああ、頼もしい先輩のお言葉♪じゃあやってみようかな…
後日、「打ち合わせ」で呼び出された場所には、4人の女の子と先輩と男性がひとり。
彼は「選挙屋」だった。
*選挙期間中だけ活動する会社の人で、選挙に必要な人と場所の手続きや設定をしきる人。
そして、ワゴン車の中で移動しながら「遊説活動の手引き」を手渡され読む(簡単なコピー)。
内容は
ウグイスナレーションの基本
「こんにちは(おはようございます)山田太郎でございます。××党公認×議会議員候補 山田太郎でございます。 皆様の清き一票を 山田、山田太郎にお願いします。」
(状況に合わせ、言葉を変える。スローガンを取り込む。全てに名前を入れる)
ウグイス嬢の常識
・手袋をする
・立候補者は「候補」と呼ぶ
・マイクにはガーゼをかぶせる
・応援演説の紹介には「激を飛ばしていただきます」と言う。…などなど
…へ~っなるほどねぇ。
カラオケボックス到着。そこで指導。女の子たちのうち、1人はまあまあしゃべることができるようである。たぶんナレーターコンパニオン。他の3人は…棒読みだぞ。完全シロウト。いいのか?そう、おだてて間に合わせるのね。こんな感じで各地に投入。一週間の区議会議員選をこなした。
結構現場はつらかった。8時~20時まで選挙活動を行うのだが、まだ2期目の区議だとお金がついていかない。立候補者は、自転車で活動をしたり会場をとっての演説があったりと忙しいので、選挙カーに同乗することはほとんどない。文字通り走って活動するのが若手議員の宿命。
地元の支援と熱意はあるが、お金の余裕はない。だから、ウグイスは2人配置だった。ということは、ずーっと選挙カーを走らせているということになると、どちらかがずーっとしゃべる。どちらかはずーっと手を振る。ということ。交代要員はいない。
一緒に入った女の子はどうみても「素人」だった。
選挙管理事務所には「ボランティア」のおばちゃんたちが無償で炊き出しや、電話かけをしている。そのおばちゃんにしてみれば、上手くないウグイス嬢に経費が渡るのは気分が悪かったのだろう。皆、結構冷たかった。それでも私は、にこやかに「センシャ(選挙カーのこと)本日も皆様へのお訴えに出発します!いってまいります!」などと言っていた。大人ですから…。
3日目の朝、私の相棒がいない。彼女は辛さに耐え切れずこなかったのである。
気持ちはわかる…でも…どうすんのーっっっっ!!
速攻、先輩と選挙屋に連絡をしたのだが自分も動いているからなかなか連絡がつかない。連絡がついても、交代要員はいない…ええっどうすんのーっ!!!
…結局、3日目と4日目は1人でウグイス嬢をした。
みんなが同情して、休憩が少し増えたけどそれでも、昼の45分と2時間おきに15分。エーン。
5日目に来た女の子は、また素人。たぶん無理やり頼まれた人だろう。
「よくわからないんですぅ」とみんなの前で私に言った。…おいおい…。また白い目で見られたよ。せっかくオバチャンとも仲良くなってきたのに…。
選挙戦終盤戦にも関わらず、彼女の消極的な呼びかけは使えず、結局私がほとんど…。辛かった。
7日間本当に声を嗄らしてやり通した。頑張った甲斐があり、有難いことに区議は当選した。ヨカッタヨカッタ…。(2人分ギャラくれーっと事務所に言ったが、ほんの少しプラスされただけだったな。泣)
その後すぐの選挙は、区長選挙があり現職三期目の挑戦となる候補。ここは選挙要員が沢山、ウグイス嬢も3名いたため、有難いことに全体に楽勝ムードだった。初めての大変さを終えた後だから、私ものびのびとウグイス嬢ができた。
選挙の序盤戦・中盤戦・終盤戦のメリハリもはっきりと。同じ言葉でも、朝の爽やかな呼びかけと、昼のハツラツさ、夕方のねぎらいの声、夜の恐縮気味のお願いを表現する工夫をする余裕もできた。
楽しさを感じた仕事。「選挙」に夢中になる人たちの気持ちがわかった気がする。
色々な苦労を買われてその事務所関係からは「いけるウグイス」という称号を貰い、次の選挙シーズンまでの一ヶ月ちょっと、ウグイス嬢候補の面接と養成講座を任され、私が評価したランク付けで組み合わせを考えるまでになった。そう、次の選挙はもう少し長丁場を戦える人材を育てなければならないのだった。
たぶん、100人以上面接をしたと思う。1回に10~20人、10日位だったかな。その場で研修。追加研修は1回のみ。(経験者は追加なし)
基本的に人が足りないので、落としてはいけない。見た目に問題があるとか、挨拶ができない以外は…9割合格させ、その研修もしたことになるな。
良いのか悪いのか…いまだわからず(苦笑)
2014/02/12 (Wed) 21:19
この仕事をしている人間は、どんなに経歴が長くとも常に学ばなければいけないと感じていると思う。
まあ、どんな仕事であれ、人生いつまでも勉強なのかもしれない。
…なんてセンチメンタルなことは、さておき(笑)今日は私の新人時代の訓練法の紹介。
非常に、ヒッジョーにくだらない訓練なので、是非スルーしてください(笑)
色々な訓練を試してきた。模索の中ではボツになったものも多々。私には、とても役に立ったとしても人にはどうか…どうなのか(笑)
今回、紹介する訓練に必要なものは 「人に聞かれない場所」と「メニュー」。私のあみだした訓練らしくちょっと恥ずかしいというのが前者の理由(笑)
そして、後者に最適なものとしては、色々書き込みのあるメニュー。ファミリーレストランのメニューが望ましい。
そう、これを読み上げるだけ。
「ドミグラス、トマト、赤ワインでじっくり煮込んだハッシュドビーフがぐつぐつ。とろーり半熟玉子をくずしてどうぞ。ハッシュドビーフハンバーグ \950」
簡単でしょっ♪
できれば初見(つまり初めて目にする状態)で行うのがいい。まあ、ただ読むのであればわざわざメニューである必要性はない。他と違う、私の訓練の面白いところは、これを3パターン以上で読むこと。
1回目は、普通のナレーション。ちゃんとした声で美しい言葉で読む。
2回目は、バリエーションを変える。好きな形でいい。
たとえば、
ファミリーレストランのCM風
「ドミグラス、トマト、赤ワインでじ~っくり煮込んだハッシュドビーフがぐっつぐつぅ!とろーりとした半熟玉子はくずして、どうぞ召し上がれ。ハッシュドビーフハンバーグ\950でご提供中♪」
少し早いテンポで、語尾は上げ気味の、明るい口調。1回目で初見はこなしているので、その場でアレンジを加える。
たとえば、3回目はNHKのナレーションや、旅情を伝える雰囲気の落ちついたイメージで。
「ドミグラス、トマト、赤ワイン…すべての素材は貴女のために…。料理人が手間ひまかけて、じっくり煮込んだハッシュドビーフがぐつぐつと音を立てる。とろりとした半熟玉子をくずすと白と黄色のコントラストが目の前に広がる…。嗚呼、ハッシュドビーフハンバーグ…\950」
ファミレスCMの2倍の時間をかけて、ゆっくりと低音で、できるだけ情景を伝えるようなナレーション。
こうやって色々なパターンでチャレンジする。
同じ事柄、同じ文字なのに、速さや声の高低、言葉のアレンジで全く違うものになる。だから、自分を捨てて、人のいない場所でしないとね(笑)
最初に明記しているとおりに、人はどうあれ『私には』いい訓練だから!現在にも影響しているくらいのいい勉強。
だって、考えてごらん。同じ内容を、言葉を変えて話せることは大きなポイント。
披露宴の花束贈呈だって、「感謝の気持ちをもって歩みます」も「ありがとうを花束に託し近づきます」も同じこと。
両親の元へ歩くスピードが早ければコメントを切り上げて、花嫁のドレスが引っかかって遅れれば、たとえ同じ内容であろうとも、違和感ないように言葉を言い換えて時間をつなぐ。
と、仕事に見事に役立っている。
10秒・12秒・15秒と速度や間合いを変える訓練をすると、CMや録音の仕事に役立つだけではなく、どんな場合でも自分が音楽に合わせてコメントを調整できるようになる。
嗚呼、いい訓練♪(笑)
えっ?何故ファミレスのメニューなのかって?
『感情』がないということと、適度に視覚的要素がイメージしやすいことかな。今はネット検索で手に入るけど、私が考案したころは大変だった…。お店で、ひたすらメニューをノートに書き写していてね…
そうそう…店員に白い目で見られてさ…それから、友人に会って言い訳して…
…あっそろそろ、思い出に浸る本格的なヒトリゴトです(笑)
2014/02/03 (Mon) 09:13
あるホテルでの打ち合わせ。
B1のエスカレーターの周りの専用のテーブルでお客様を待つ。
そこは、駅から地下通路を通ってホテルに入れる入り口すぐになる。今回の仕事は『持ち込み司会』、慣れた会場じゃない上に、こんなに往来のある場所で待つのは緊張するな…だってお客様は私のアルバムを見ているが、私はお客様を知らない。さらには、ちょっとばかり綺麗に写してもらっているアルバム写真と違うと言われたらどうしよう…苦笑
なんだか、頭の中はよからぬことばかりが駆け巡る…。
いやいや…テンション上げていこう!集中してねっ…ふと、隣の声が聞こえてきた。
左側のテーブル。仕切りが微妙な位置で、なんとなく横顔が見える。おとなしそうな新郎新婦と新婦のお母様らしき女性。向かいに座る男性はきっと司会者だな…。司会の快活な張った声、とくぐもったお客様の声が対照的。
あらあら、司会は話を進めているのだが、どうも噛み合っていないような雰囲気…。
司会「…ああ、○○大学卒業なんですね。優秀じゃないですか、素晴らしい!」
新郎「あっ…ちっ中退なんです…」
新婦&新婦母「………」
司会「……えーと、そうなんですね…まあ、入れただけ素晴らしい…ですよね」
新郎新婦「……」
新婦母のタメ息…
フォローになってないよ~っあのアメリカンジョークが飛び出してもおかしくないような、軽いノリの話し方が良くないのか…小さな話声の新郎新婦が、さらに小さくなっていくような気がした。
その後も打ち合わせは、男性司会の空回りだけが聞こえてきたな。頑張れ、同業者!
それにしても、私のお客様来ないなぁ~
んっ?柱を挟んだ反対のテーブル。私の位置からは完全に死角。だけど、今は何かが見える。えーっと…何故か下のほうに人影が…。さっきはなかったよね…
…?…?!…!!……どう見ても、どう見ても…土下座してる…男性みたいだけれど…もしかして…新郎かな?……。
床に座った男性の前には、組んだ美しいヒールの先が見える。もう一人女性が足を組んでいるようだ。
二人の女性の前、正座する男性。地下通路からすぐでもある、その場所で何があったのか。通る人も目を丸くして、ヒソヒソと話している。
「…こんなこと許されると…ったら大間違いなんだか…ね」かすかに聞こえる若い女性の声。
「…信じて…に……だまさ……なの」もう少し年齢のいく少し低い女性の声もする。
「すみませんでした!僕が…きした…です」ああ、切れ切れにしか会話は聞こえないぞ。
どうなっているのか気になるーっ!!!
と、いうところで私のお客様は20分遅刻でやって来た。何があったか知らないが、彼には頑張ってほしかった気がするな。
でも、帰り道、妄想族は頭を抱えて大変よ(笑)
2013/12/25 (Wed) 09:04
とある披露宴の打ち合わせ。
温厚な担当者はどんなお客様にも丁寧に接し、すばらしい方。
しかし、彼女も人間よね。初めて聞いた、彼女の黒い言葉…。
「あの人どうも許せないタイプなのよ…」
そう、彼は悪い人じゃない。でも、許せないタイプというのがわかる。
例えば、ホテルに電話をしてくる。
「○○ホテル ブライダル担当○○でございます」
「あっ○○さんだーっ当ったりぃ~」
はぁ???キミ、そんな調子で仕事できるのかい?
例えば、担当者が打ち合わせをする。
「ご出席の方の年齢層を考えても、このお料理コースでしたらご満足いただけると思いますが…」
「えっ?どっちかっていうとさ、こんな年寄りの好みそうな感じじゃないほうがいいんじゃん」
…さっき、出席者に満足してもらいたいから任せるって言ったよね…
「では、こちらのフランス料理のコースはいかがでしょう?」
「あっでもうちのバーちゃんはきっと無理っ」
…で!どーしたいの!!!!
例えば、司会者が打ち合わせをする。
「ここでお色直しのご入場です。キャンドルサービスで承っておりますがいいですか?」
「えっ?誰が入場するの?」
…オマエだよ。
「プロフィール紹介はどうしますか?」
「じゃあ、自分たちで紹介するかな…テキトーでいいんでしょ」
「…まあ、ご来賓もいらっしゃいますので失礼のない感じで…」
一応、箇条書きで書いてもらったプロフィール記入用紙を見る。
…えっ?…
「あの…失礼なアドバイスかもしれませんが…この『大学卒業後はニート』というのは、言わないほうがいいかと…」
「ああ、引きこもってたってほどじゃないんだけどさ、友達とも遊んだりしてたし」
「いえ…あの……ご新婦のご親族が心配しますよ。」
「あっそういうこと!仕方ないね。了解ぃ~」
…心配だけど、何も言えないさ。
今はまともな仕事もしているし、花嫁はしっかりものだから。でも、担当者曰く「ああいう人は世の中なめているわよ。許せない」となるのだ。結婚するのは当人同士の問題、その後は知らないし、関わる気もない。
さて、当日。
許せないタイプの花婿はいつもの調子で楽しそうだった。心配しているのはスタッフだけなのか…。
だって、友達もみんな同じ感じだもん。
…あっ花嫁の親族…目を伏せた。
やっぱ、しかたないしぃ~っ!(苦笑)
2013/12/05 (Thu) 16:33
披露宴の打ち合わせにかける時間は、会場によって指定がある。
あるホテルでは、「できるだけ1時間で終わらせてください。そのほかの予定もありますから」。
あるホテルでは、「お客様のご要望をちゃんと聞くためには1時間かからないのはどうでしょう?1時間半から2時間くらいで」。
あるプロデュース会社では、「うちは担当者が同席するので、最終確認も兼ねています。主導は担当者に任せてください」。
…難しいものだが、その会場のやり方というものがあるのだから仕方がない。ここは、出入り業者の悲しい立場である。
しかし、どう言われようともお客様によっては、時間がかかる場合がある。ケツカッチン(その後の予定が入ってる)でない限り、基本は『お客様第一』の姿勢をとらねばならない。
打ち合わせに時間がかかる…と、一口に言っても、いろいろある。
内容を細かく指定している。二人の明確なイメージがある、お二人の性格で詳しく言わなければ気がすまない、…まっ色々あるけれど、その中の一つにあげられる大部分のものは『迷うタイプ』。
「Aパターン、Bパターンどうしますか?」
「…うーん…どうしよう…」
まあ、これくらいはいいんです。ええ、皆さん披露宴の主役になるのは初めてでしょう。悩むのも仕方がない…。…ワタクシ心のひろーい司会者ですから、待ちますよ♪
「じゃあ、次の…色直し退場は一緒と別々に退場、どちらにしましょうか?」
「うーん」
「一緒だと少し休む時間もありますし、別々だとお客様のお相手ができますよ」
「うーん」
「別退場だと、誰かにエスコートを頼んだりもできますね」
「うーん」
「…もしも、今決められないならご検討いただいて決めてから、ご連絡いただいてもいいですよ」
「うーん」
「今、決めますか?」
「そうですね…」
「では、どちらがいいでしょうね…今までの経験ではこんなことが…なんたらかんたら…」
「うーん」
…うーん、しか言えないんかいっっっっっ!!!
コホン…いえ、いいんですよ。お客様ですから…。
残念なことに悩むお客様に限って、持ち帰って検討する(保留にして考える)ことをしない。その場で悩んで、悩んで、悩む。
「その場合はどうなりますか?」
「ええ、こういう風な雰囲気に…」
ええ、説明しますよ。ワタクシ親切な司会者ですから…。
「…という感じでしょうか。イメージ沸きました?」
「ハイ。そうですね」
「では、どうしますか?」
「うーん…」
「じゃあ、こうしたらどうなりますか?」
「その場合はこうでしょうか…」
ええ、説明しますよ。さっき説明したけど聞いてなかったの!とは言いません!
気づかれないように、説明の仕方も変えますよ。ワタクシ親切な司会者ですから…。
「…となりますね。いかがでしょうか?」
「ねえ、どうしようか?」「どうする?」
「…(書類を確認しているフリ)」
「…あーっじゃあ…いや、どうかな…」
…はっきり言って、たいしたことじゃないよーっ別にどっちでも大差ないよーっと、心の中で叫びながら待つ。
ええ、こんなお客様は、一事が万事この調子。すべてに悩む。
もちろん、そのハテナを解明すべく説明をするが悩む人は『自分の世界』で悩むらしい。こちらは決断を急いている訳ではないので保留にしてもいいのだが、こういうお客様は『保留』だらけになってしまう。それはそれでいいと思っていた…。
だ・が・!
わかってきた。
『悩む人』は『保留』が多いとテンパるらしい。
うちに帰って進行表を見る。すると『保留』になっている検討事項がアッチにも、コッチにも…。
…もしかすると、司会者との打ち合わせは早すぎたのかも…(イエ、時期的には問題なし)
…もしかすると、司会者や担当者の説明不足かも…(かなり何度も話しましたけど)
…もしかすると、私たちの披露宴上手くいかないかも…(それはアナタタチの準備次第)
…もしかすると、ホテルに乗せられているだけかも…(そんなことしらない)
そんな方々からは「もう一度打ち合わせ」という悪夢のような繰り返し作業をさせられることも(泣)。
ということもあり、ワタクシ最近ガンバッテイマス。
以前は「打ち合わせと本番は『6:4』で打ち合わせが重要』と言っていたのだが、撤回。「打ち合わせ7もしくは8」である。
…えっ「本番に2しか力を入れてないのか?」
あっイエ、そんなことありません…ケド…だぶん…(苦笑)
2013/11/28 (Thu) 07:33
季節を取り入れた会場はステキ♪春なら『桜』をテーマモチーフにしたり、夏なら『海』にして貝殻を飾ったり、秋なら『木の実』を中心に、冬なら『雪』のようなキラキラとした雰囲気に。会場の飾りだけではなく、バレンタインが近いなら送賓の際にチョコを手渡し♪というのもいい。
まあ、無理にしなくていいけどね(笑)
あるホテル披露宴でのこと。
新郎はイベントが大好き!自分たちの披露宴を12月後半にしたのも、クリスマスが好きだからという理由だった。もちろん、音楽はクリスマスソングを選び、会場もクリスマスカラーいっぱい!企画モノ好きだね~っ
さて、彼の一番の傑作企画(本人がそう言う。笑)は、『お色直しでサンタクロース登場!』
新婦がカラードレスに着替えたときに、新郎はサンタクロースってことね。
「サプライズなんでぇ、kotobukiさん盛り上げちゃってください!」
…うーん…そんなに突飛でもないぞ…イヤイヤ、ステキな企画でゴザイマス…まあ、とってもノリノリだから、一緒に楽しもうか。
さあ、披露宴スタート。主賓の挨拶やケーキ入刀があって、さあ、乾杯。乾杯の方を紹介する。
「ホーッホッホーッ メリークリスマス!」
乾杯の人がサンタの付け髭とサンタ帽を被って出てきた。…あちゃーっ重なっちゃったよ…。まっ仕方がない。
乾杯後の歓談時間に、新婦の恩師からスピーチをもらう。
「ハッピークリスマス!」
今度は先生がトナカイのカチューシャをつけて出てきた(男性だけどね。笑)。…あちゃーっまた重なっている…。まっ季節だからね。
新郎新婦が色直しに出た。
扉を出たところで、新郎の様子を見に行くとちょっと残念そう。とりあえず、「主役のサンタが一番ですよ!」と無理矢理勇気づけた。
と、言っても世の中そんなに甘くない…余興の内容を伺うと…やっぱりサンタ…それも新郎がサンタの格好をしている時間なのにねぇ…でも、友人たちでリハーサルまでしてきたから、今更内容は変更できないらしい。もう、いいやっ!!
結局、会場には何人もサンタやトナカイが存在した。皆が皆、驚かせようと思っているところがまた可笑しかった。
最後の2人から会場の人へプレゼントがあるイベントの時は、「皆さんのもとへサンタさんがやってきてくれました」とコメントを入れることになっていたが、もうどうでもいい状態(苦笑)
そこで「会場のサンタさんとトナカイさんは準備をして新郎サンタの横に並んでください!いっぱいサンタの中で一番幸せなリーダーからプレゼント~」としておいた。
ええ、こんなものでいいでしょう(笑)
この披露宴でよーくわかったこと。
『類は友を呼ぶ』イベントが好きな人種は集まるもなのだ(笑)
2013/11/19 (Tue) 17:04
その日は秋の大安吉日。どこの事務所も仕事がいっぱいだった。
私は先輩の事務所からいただいたレストランウェディングを持っていた。場所は西麻布。12時からの披露宴。同じ会場なら、日に2本の仕事をこなすことがあってもそこでは昼のブライダルしかやっていない。
時間的には他の仕事は請けられない。…忙しい日は集中しているんだよな…
2週間前ブライダルプロデュース会社で打ち合わせ。
担当はベテランだが、何故か新人らしき人も立ち会う。
…見習い勉強かな?当日一緒に入る人?…
内容はそんなに立て込んではいない。時間通りに2時間半で終わるだろう。
家に帰った途端、事務所から電話が入った。
「急なんだけどもうひとつ仕事してくれない?」
実は他の会場の司会者が急に田舎に帰ると言い出した。それもウチの事務所の司会ではない。懇意にている会場に泣きつかれたものだから、先輩も断れなかったようだ。その日は大安だから、司会者は出払っている。探したけど無理。でも、穴は空ける訳にいかないだろう…。そこで、一番近い場所で披露宴をしている私に白羽の矢が立ったのだ。
きっと田舎に帰ると言う司会は、ダブルブッキングでもしていたのだと思われる。言い訳はいい加減だが、逃げたもの勝ちだな。
しかし、その仕事は虎ノ門のレストランウェディング。3時半スタート。
…無理だって。通常、司会は1時間前に入る。2時半までの披露宴司会をしているのだから、3時半の披露宴は間に合わない。電車での移動時間は30分弱だし…。
「あのね、アルバイトが車で迎えに行くから、タクシーが捕まらないという心配もないでしょ。そうすれば10分くらいで移動できるし、少し遅れることは承知してもらう。あと、1本目の担当者にも話をしておくから」
…そうですか。
心配をしても仕方ない。早めに終わることを祈って本番当日。
最初の会場に着くと、不安的中。ベテラン担当者の姿は見えない…新人くんがいるだけだ。多忙な日とあって、担当掛け持ちだったようだ。
スタッフ打ち合わせもたどたどしく、心配はピークに。そこに、ベテラン担当者登場!やったーっ!!
「ごめんなさい。またいなくなるんです。」
うそっ困る。時間がないことだけ改めて伝え、やはり神に祈るのみでスタートした。
ベテランがいる間は滞りなかったのだが、彼女がいなくなった途端、遅れだす。進行も終わっているのに最後の引き出物配りは遅い。写真撮影で和やかに過ごす様子を横目で見ているが私は焦る。
ついに、新人くんに確認して動いてしまった。
テーブル装花を集めて袋詰めをし(その会場ではおひらき前に集めて送賓の際に渡す)、両親へ花束贈呈の立ち位置の説明をして(新人くんはばたばたして説明の暇がなかったので)、終宴の準備。
オッケーの合図とともに、エンディング。
皆様にお帰りの挨拶をしながら祝電を片付け、送賓の挨拶準備ができたと案内をするともに鞄を持ち、一番に会場を出た。
時計は2時45分。
シルバーの車、シルバーの車…。あっシルバーのワゴンの前に男性が立ち、こちらを見て待っている。
「すみません、終わりました。」
「お待ちしてました」
「お願いします!助手席失礼します!!」
助手席に座りフーッと一息。…よかった、少し遅れるくらいかな。しかし、男性は車に乗らない。…ん?まだ誰かを待っているようだ。
「あの…早くしないと間に合わないんですけど…」
「えっ?でもまだ、おばあちゃん来てないし…あの……誰?…」
「えっ!!!!……すみません!間違いましたーっ」
鞄を抱え逃げるように車を出る。あたりを見回すと、ちょうどワゴンの陰になった角にシルバーの車が見えた。
「…あっあの、○○さん?」
「ああ、kotobukiさん待ってました。行きましょう!」
おドジな私はあまりの焦りから、披露宴に出席していた高齢者を迎えに来た知り合いの車と間違えてしまったのだ。
道がすいていたので、次の会場には3時前に入ることができた。よかった…けど、鼓動は激しく、ドキドキのまま司会をすることになった。
まあ、ちゃんと仕事ができたのでよかったけど…こんなスケジュールもうイヤだーっっっ(泣)
2013/11/10 (Sun) 09:12
披露宴に出席した経験のある人は多い。でも、主役になることは大体の人が初めてなんだと思う。(中には数回経験している方もいるだろうが。苦笑)
皆、わからないこと、疑問に思うこともあるだろう。それぞれに多かれ少なかれ不安を抱えているに違いない。
あるホテル披露宴でのこと。
花婿は誠実さが表にも出ていて丁寧で優しい口調。花嫁は落ち着いた雰囲気で清楚なお嬢様風だけどしっかりしている。この披露宴という時間を自分たちにもゲストにも「大切な時間」にしたいと思っていた。
そのために忙しい中で、準備にも多くの時間を費やしてきた。こだわりのある席次表をはじめ、用意したものひとつひとつに心や気持ちが込められている。打ち合わせで話をしながら、この二人のためにいい披露宴にしたい。私も頑張らなくては…と思った。
披露宴前日の夜。
電話が鳴る。花婿からの電話だった。
何か変更かな…ギリギリでの変更はよくあること。前日、当日と予期せぬ出来事が起きたり、欠席が出てバタバタしてしまうことも多々ある。
「いえ、明日よろしくお願いします。」
なんと、挨拶のための電話だった。長年この仕事をしているが、前日にわざわざ挨拶のためだけに電話を下さる方は初めてだった。かえってこちらが恐縮した。なんて、丁寧な方…。
挨拶だけと言っても、少し雑談もした。天気のことや、準備をした内容を再確認したり…。
そして、私は話しているうちに気づいてしまった。
彼は緊張して電話をかけてきたのだ。既に新居を構えていたので、いつもは花嫁がそばにいる。でも、今日だけ花嫁は実家に戻り、一人きりなのだ。いつもなら、不安があっても、彼女と話して解消している。その彼女がいない。それも明日、結婚式・披露宴を向かえ最高潮に緊張しているときに。
良識のある彼は、花嫁としての前夜に家族といる彼女に電話をかけることを遠慮したのだろう。
家に一人。明日は結婚式。ドキドキ…
ということで、このドキドキ感をわかってくれそうな人(?)kotobukiに電話したのだ。
気づいてしまった私は、つい
「緊張したから電話しました?」
「…あっわかりました(笑)」
こんなやり取りを経て、当日は満面の笑顔。それはもちろん、隣に花嫁がいるから♪
宴後の挨拶に伺った。
「僕たち、たくさん披露宴も出ているし、情報誌も穴があくほど読んでいるので評価は厳しいんですけどkotobukiさん、100点です!」
嬉しさと一緒に驚いた。そんな厳しい評価の方だったとは…。
前日のドキドキを察知し、共有しても、まだ人の本質を見抜くことって難しい…。
彼らは幸せ。良かったね♪
お客様との交流を断つkotobukiにしては珍しく、その後もちょっとした付き合いをさせていただいているのである♪
2013/11/01 (Fri) 23:13
薄給のブライダル業界の中では私の業種高給取り。まあ、1本単価での話だけど。
しかし、お客様から色々と経由していくと手元にはわずか。打ち合わせ代・交通費・衣装代・通信費・自宅での作業代も、すべてが含まれているため、打ち合わせの時間が倍かかろうが、毎日電話を二時間もかけなければいけない状況だろうが(実際いた…三週間毎日かけさせられた…)、移動にタクシー代がたくさんかかろうが関係なし。それぞれの事情で収入以上に費用がかかることも無きにしも非ず。くぅ~
でも、なんとかやっていけるのは好きだから。自分を含め、ギリギリの状況でも続けたいと思う人はいる。まあ、一応プラスにならないと続けられないけどね(泣)
そんな時に大きな助けは、ジャーン!「ご祝儀」!!(笑)
ご祝儀をたまに頂けるから、なんとかなるというのが実状の人も少なくない。もちろん期待はせずに、ということだけどね。…なんと下世話な話と思うかもしれないが本当である…
が、今のご時世あまりないね~。ホテルや本で渡す必要がないと親切にも言っていることも多いからね…。
あるホテルではご祝儀はすべて会場に提出となっている。まあ、色々な考え方があるのでその辺は諦めて、流儀に従うしかない。ただ、慣習として用意したものではなく、本当の意味で「ご祝儀を渡したい」という気持ちがあるものは、ホテルへの提出するにしても『自分の成果』ということで素直に嬉しい。いただいている私自身が、感謝してしまうものだ。
たかがご祝儀。されどご祝儀。仕事の成果をはっきりと計れない業種である分、少しだけど目安になるものかもしれない。だが、イコールでないことも難しいのだが…(泣)
ある披露宴で。
披露宴後に、挨拶をすると丁寧に新郎新婦から立派な大きなご祝儀袋をいただいた。「いいえ、結構です」と言うのだが、さらに「どうぞ」と言われれば有難く頂戴する。特に今回は新郎新婦が「是非受け取ってほしいんです!」と。ムチャクチャ有難い話である。
今日はとてもいい披露宴だった。自分でも満足。両家の両親も私の手を取り、感謝を表した。親族もわざわざ司会台の前を通り、「ありがとう」と言ったくれた。…ああ、完璧♪こんないい仕事が出来て幸せ~…
心の中は充実感でいっぱい。そこに、立派なご祝儀袋、登場!悪いわね~と、思いつつも、やっぱり嬉しいね♪いやいや、無くてもいいものですよ~っでも、あるとさらに嬉しい♪(笑)へへっ
満足感と大きなご祝儀袋を胸に抱き、帰宅。自宅で今日の書類を出す。そして、あの立派なご祝儀袋も♪ついつい「明日の夕食は外食かな?」なんて思いながら開ける。
…あれ? ……ない……中身…
入れ忘れたらしい…。期待していた自分に大笑い。欲張るのはいけないね。
たかがご祝儀。されどご祝儀。有難い分、多少振り回された感あり(笑)
2013/10/26 (Sat) 20:33
司会者の仕事とは何か…私は「主役のバックアップ」だと思っている。婚礼であれば新郎新婦、キャンペーンであれば商品、お祭りであれば出演者が「主役」になる。だから、その商品や人をより良く見せたり、伝えたりということが一番のミッション。まあ、徳光さんクラスになると自分も商品(タレント)になるので違うかも。付加価値とかキャラクターのプラスアルファは計り知れないものだしね。
「主役」を盛り立てる役目となれば、主役について色々知る必要がある。良い部分をどれだけ伝えるか、悪い部分があれば「=マイナス」にならないようにどう伝えるか…ここは技量が試される。
物事というのは、表裏がある。長所の裏には悪いこともあり、短所を返せば良くも感じる。だから、そこは「どう思っていただけるか」ということが重要。
あるキャンペーンでの話。家電の新シリーズを紹介する大々的なイベントだった。
商品の利点を説明していると、目の前にオバちゃんが来た。
オバちゃん「でも、これ重いでしょ。」
私 「ええ、他社の商品より重いですよね」
オバちゃん「それっていいの?」
私 「お持ち帰りの際は大変ですね。でも、炊飯器は普段持ち運びしますか?しないですよね。それであれば、この三層釜の重さは美味しさの重さだと思いますよ。持ち帰る道すがらそのお米の美味しさを思い浮かべる喜びも重さからひしひしと感じますよ」
…マイクを通じて質問を受けたがために、マイクを通じて答えてしまった。
いや~売れたね(笑)お客様が「重いねーっ」と言いながら笑顔で帰るのが嬉しいやら、おかしいやら。ちなみに、売り上げがあまりにも良くて、特別手当かプラスされた仕事(笑)
有難いことに、キャンペーン関係の仕事で登録していた事務所では、私は伝説の人になった(笑)家電は完売とまでは難しくかったが、タバコやジュース・お酒・アメリカンビーフ…などなど。ほとんど予定時間前に完売。電話サービス会社の登録キャンペーンでは一日500件以上の記録を出した。
きっと当時は、その商品が「沢山売れればいいな」「いっぱい知ってもらいたい」と思う気持ちが芽生えたのだろう。今、婚礼では新郎新婦について色々知れば知るほど友達のような、お祝いしたい感覚になる。これも「私の商品」と同じ感覚なのかな。
だが、今までにたったひとつだけ、愛せなかった商品がある。まあ、商品ではなく「人」だったのだが。新郎新婦ならどんなに嫌な人も大丈夫なのに、あの人だけは駄目だった。
それは選挙での話。
候補はまだ30代。初出馬ということもあり選挙自体を理解していなかったのかもしれない。活動半ば、ある朝の駅立ち(出勤の人に対してのお願いの呼びかけ)に行くと、すでに先輩議員が到着していた。選挙カーの暗黙のルールでは、先に到着していたほうが優先になる。だが、私の候補は「いいから、向こうと一緒にマイクで話して!」と言い出した。「それはまずいですよ」と助言しても、聞かない。ついには「アンタ、俺のウグイスだろ!」と怒鳴る始末。仕方ないので、他の候補とかぶせるようにマイクでのお願いをする。案の定、すぐ文句が来た。その場はいそいそと退散し、別な場所での活動。
事務所に戻ると大騒動になっていた。先方の選挙事務所からの大クレーム。いきさつを聞かれ答えに窮していると、候補が一言。
「ウグイスのkotobukiさんも困ったものだねー、まあ許してやろうよ」…とりあえず謝った。
その後も、私は一生懸命ウグイスの仕事をした。だが、心の中では嫌で嫌でしょうがなかった。愛してもいない商品を皆様に売って歩いたことになる。辛かった…。
仕事としては頑張ったが、私の候補は落選した。残念ではあるが、地域の人は見る目があるなと思ったよ。
…ええ、単に腹黒な話です(笑)
2013/10/20 (Sun) 19:42
今回は、披露宴に必ず必要な仕事のひとつ「介添え」に焦点を当てよう。
「介添え」というのは簡単に言うと「花嫁のお世話係」である。しかし、業界人であっても、残念なことにその仕事を軽く見ている人は少なくない。
例えば、プロデュース会社は「ヘアメイク兼アテンダー」(介添えを横文字で言うとアテンダー)とすることも多い。まあ、花嫁をサポートする人なのだから兼任も悪くないのだが、やはり担当する人のプロ意識を考えると、「ヘアメイク>アテンダー」というカタチになるのは仕方ないことである。
また、アテンダーをアルバイトや新人に任せるケースも少なくない。これも仕事内容を軽く見ている表れのような気がする。
私の自論で申し訳ないのだが(毎回自論ですが。笑)「介添え」は「プロの仕事」だと思う。
できないタイプの人は、たとえも実際続けていても「信頼される介添え」にはなれないと思う。
第一に、介添えは一日花嫁の傍につく。これが重要だ。緊張する時間をともにして、少しでもリラックスできるような話し方が必要である。そして、「私たちはプロです」という安心感を演出しなければいけない。案内にせよ、立ち振る舞いにせよ、質問への回答にせよ、私たちの中で一番近い場所で見られている。もし、アクシデントがあっても不安にさせない信頼感が必要。
うーん。ここまででも「人間性」が大きなポイント。
花嫁だけではなく、お父様、お母様に接する機会も多い。そのため、花嫁の次に、ご両親へのサービスすることもある。お母様の着物の崩れに気づいて、帯なおしの手配を入れたり、写真撮影のお父様の手袋を確認したり…。ちょっとした目配りができる位置にいるのが介添えである。
そして、先回りをして考えられること。これはスタッフにとっても助かることだが、最終的には披露宴全体の進行時間に多くの影響を及ぼす。ここのタイミングでキャプテンに連絡を入れておくと、その後がスムーズ。美容の乱れなども、適切な時間に依頼をする。和装や歩きづらい洋装の場合に、どこで衣装さばきを入れるかで写真やビデオに邪魔せず、花嫁が少しでも歩きやすくする。動きに対して、介添えの力量でプラス1分だとすれば、一日に換算すると15分は変わってしまう。その時間、二人の披露宴の楽しむべき時間が増えるか減るか…ということだ。
先回りができる介添えは、周りを良く見ている。つまり、人の心も感じることができる。
披露宴にクレームがくる場合、大体が花婿または親御様からくる。しかし、一番の根源は「花嫁」なのだ。
花嫁の不満を感じた親御様が言う。花嫁が綺麗に見えないから花婿が言う。つまり、花嫁が満足であれば、多少の落ち度があっても丸く収まることが多いのだ。そこを、誰よりも花嫁に近い存在の介添えが披露宴中に教えてくれると、スタッフはフォローしやすい。
反対に言うと、介添えに対する不満は怖い。あまりクレームの中心にはならないのだが…。表にでないだけで、実は結構あるのではないかと思う。
実際に見かけたこと。
落ち度がない披露宴、最後にスタッフがひとりひとり挨拶をした際に、スタッフにも送賓者への配り物をプレゼントして「今日はお世話になりました」と感動した新郎新婦が渡してくれた。カメラマンにも音響にもキャプテンにも渡したのに、介添えには一言も声をかけず一礼をしただけだった。その介添えは、私からみて「向いていないタイプ」の人だった。…こわーい。
もちろん、とても尊敬できる介添えスタッフもいる。勉強家で、ちゃんと婚礼の知識を持ち、和装の持ちやすい裾持ちの仕方を研究し、スタッフの連携がある。時間の先回りをして、でも二人には急がせずに安心を与える。きっと、彼女はどんな仕事をしても「できる人」じゃないかと思う。
そんな彼女に以前言われたこと。
「kotobukiさん、介添えに向いてるわよ。もし司会の仕事がなくなったら介添えやりなよ!」
わーっ嬉しいっ…
…うん?…複雑。(笑)
2013/10/15 (Tue) 13:03
仕事をいただいている身だから大きな声では言えないが、私はお金をかけるだけが披露宴じゃないと思っている。
でも、これだけは思う。結婚式・披露宴の姿をしっかりと写真にアルバムにしたい。というのなら、費用をケチらずにやはりプロに頼むべき。もちろん、そのカメラマンの力量によって残念な場合もあるが、出席者の趣味で撮影をするような素人が食事の合間に撮るのとは雲泥の差がある。
プロカメラマンは、披露宴の間、ほとんど動き回っている。それに比べ、素人の方は、どうしても「もったいない」撮り方になる。出席者なら、食事をするなとは言えない。それに進行がどのようになるのかわかっていない為、新郎新婦が登場してからアタフタと動き出す。それも仕方ないこと。これでは、いつも同じ位置でしか撮影できない。
プロとアマチュアの最大の違いはカメラの値段だけではない。撮影のタイミングなのだ。すべては「先回り」すること。ここがポイントである。
プロカメラマンの仕事ぶりをちょっと紹介しよう。
プロの仕事は式・披露宴前からスタートしている。例えば、「お支度写真」(場所によってできないところもあるが)。ブライズルームで、支度をする花嫁。プロメイクに口紅を塗ってもらっている姿、鏡越しに新郎が覗くショット、少し緊張した笑顔、窓辺のブーケとグローブ(手袋)…といった、イメージ写真である。
その会場で、バックの美しい場所でのポーズ写真。ここは撮影を見られると結構恥ずかしい。見詰め合う2人。手を繋ぎ振り返る2人。花嫁のバックライン。花婿の肩越しの花嫁。といった感じ。挙式のリハーサル風景も撮影する。ここでは、本番では撮影が困難な指輪の交換のシーンを近くで撮影。本番では、バージンロードを通って写せない。だからリハの時にいい角度で撮影するのだ。
式後に2人が支度をしている間に、披露宴会場で受け付け担当をしてくれる友人を撮影。会場内で装花・テーブルセット・ウェディングケーキなどを撮影。ウェルカムボードなど小物も。
そして、入場前にも緊張の面持ちを撮影し、会場に先に入る。
2人が入場。
ここでも、プロカメラマンはすでに2人が入場して立ち止まる場所の前に陣取っている。入場の導線を邪魔しないように、メインテーブルの前に先回りを。2人が撮れる位置というのだけではなく、主賓の挨拶の立ち位置が撮影できる場所をすばやくキープ。プロフィール紹介や、挨拶を受ける2人、主賓の顔を撮影すると、すぐにメインテーブル横に移動。そこにはウェディングケーキがある。(会場によっては場所が違うが)ケーキ前で、2人の移動を待ちうける。
入刀の瞬間を撮り、大きく声をかけ2人の視線をしっかりもらってベストショット。乾杯のときには、またメインテーブル前に先回りをして、乾杯後着席の前にも2人だけグラスを合わせたラブラブ撮影をする。
……という具合に、披露宴開始から1時間経過しない間に、
これだけ「先回り」をした『プロの仕事』をしているカメラマン。
もちろん、その後も再入場の先回り。
テーブルサービス、スピーチや余興、花束贈呈や挨拶を撮影している。その他にも、友人のテーブルや、2人に注ぎにくる人、両親が挨拶回りをしている様子も撮影。とてもご飯を食べていたら撮影していられない内容である。
『思い出をカタチに』と思うお二人は是非プロカメラマンをオススメする。(カメラさんの回し者ではないけれど)
ホテルや式場のカメラマンは高い。だからネットや雑誌に載っているカメラマンを持ち込みするケースがある。私の考えでは、悪いことではないと思っている。ただし、会場によって持込禁止の場合もよくあるので、会場のきまりを調べてから頼んだほうがいい。
あと、冒頭で書いたように力量は「ピンキリ」。(これはすべて?)上手な人、そうでない人がいる。もしできることなら「その人」が撮影した「アルバム」を見せてもらうといい。(それができるところは少ないかもしれないが、もしできれば良心的)
カメラマンも司会もすべては「情熱」だと思う。
「良い仕事をしよう」「お客様に喜んでもらおう」と思えば、努力したなりの成果が現れる。と思う…
どんな人がくるのかわからないのだから、依頼する側もその気持ちを引き出す!くらいの勢いで頼むといい。
担当者にリサーチして「このホテルのここがベストスポット」と伝えたり、「この小物は友人の贈り物なので、必ず写して」「お料理も思い出にできるだけ撮影を」「ウェディングドレスのバックラインの撮影を必ず」「この雑誌と同じイメージ写真を」等、具体的に依頼すると、カメラマンも手が抜けない(言い方が悪いが)。
ただし、このような頼み方は優先したいものを厳選してお願いしよう。すべてを細かく頼み過ぎても、宿題消化的になってしまうのでね。
是非、お金を掛けた分、いやそれ以上に満足いく思い出を得てほしい。
やっぱり、セールスみたいだね…笑
2013/10/11 (Fri) 21:45
屋内ステージでの司会であるのが、ピアノやバイオリンなど楽器の発表会の仕事。
大規模でなければプロ司会を発注することもないのだが、たまに依頼があると嬉しいものだ。単純に音楽はいい。もちろんプロの演奏であれば聴き惚れるだろうが、素人であっても演奏するその緊張感がいい。
でも、教えている先生も緊張している。司会を頼むくらいの規模になると、合同発表会が多いので先生も何人かいる。ステージの横で一緒に指を動かしながら応援している姿を見ることもある。ハンカチを握り締め、今にも泣きそうな目で生徒を見つめる姿も。順番が次へと迫り、舞台袖で震える生徒を小声で励ましていたり…。生徒全員がいい演奏をしてもらいたいと願っているのだろう。そうそう、みんな頑張れっ
きっと誰もが今日の日まで一生懸命に練習してきた。その成果がでることを祈りながら進行をする。
あるピアノ発表会でのこと。
進行はシンプル。主催の案内や紹介をしてから演奏が始まる。演奏の前に教室名、演奏者の名前、曲名、本人からの一言コメントを紹介する。演奏後は改めて曲名と名前を紹介。生徒が終われば先生たちの合奏があり、締めの挨拶をする方を紹介して終わる。
気をつけることと言えば、名前を間違わないこと(当たり前。笑)
曲終了後には、舞台に花束を届ける人もいるのでその間合いを見るくらいで難しいことは全然無い。
先生たちからの注意は、「演奏についての感想は言わないでください」とのこと。
生徒によって差があるし、その日の出来はわからないからである。司会は部外者だから余計に言ってはいけないのかもしれないなぁ…。なるほど。
滞りなく進行。小さな子供も大人も緊張の中でも、精一杯の発表。頑張ってるね。
「続いての演奏は、○○音楽教室、鈴木一郎君です。」パチパチパチ…
…あれ?出てこない。順番間違えたかな?いや、いいはず…。先生が後ろで何か叫んでいる気がする…。順番変える?…じゃなくて…何?
「ご準備が整いましたら改めて紹介させていただきます。少々お待ちくださいね…」
「司会者さん、もう少ししゃべってーっ!」…その大きな先生の声、皆さんにも聞こえてますよ(苦笑)
「えー…皆さん素晴らしい演奏が続いてますね。今日は晴天にも恵まれ発表会日和になりました…」
で、どうしたんだよぉっ!!
5分弱世間話をしたのだが、発表の内容に触れないというのは違和感ありあり(泣)話も尽きた。
「私も小学生の時に少しだけピアノを習っていたのですが、あまり熱心に練習するタイプではありませんでした…」仕方ないので自分話までした(苦笑)
実は裏では鈴木君はあまりにも緊張して倒れていたらしい。その次の子供も鈴木君の有様を見て怖気づき、すぐに弾けないと言い出す始末。私が自分話をしている間に、鈴木君はなんとか立ち直ったようでやっと先生からGOサイン。
「…と、いう個人的な話に皆様お付き合いいただき有難うございます。今日は私とは違って練習を頑張ってきたお子さんばかりのようです。では鈴木君にお願いしましょう。」
そう、緊張するよね。わかるよ。でも、先生…困るよ。
仕事が終わって、主催の先生から感謝の言葉をもらった。そりゃそうだ、自分の身を削って話したんだからね。
「kotobukiさんもピアノやっていたんですね。練習嫌いなのはなんとなくわかりますね」
…って先生、聞いてたのかい!!!私はそんな余裕はなかったよ~っ(泣)
2013/10/06 (Sun) 23:14
打ち合わせをしていると相手の癖が見える時がある、必ず「あーそうですね」という人、ロングヘアをくるくると指で回しながらしゃべる彼女、絶対に目を合わせない彼…まっいいんです。私は仕事なので、相手はお客様なので。それでも、ほとんどの方は社会人として仕事をしているし、その癖もありながら雇ってもらうんでしょうから。ええ、ええ、私はちゃんとお支払していただければ平気です(ハラグロ?)
彼は前髪を気にする人だった。おでこが出ることを嫌がる女子中学生みたいな感じ。人差し指と中指で前髪の位置を、何度も何度も直しながら打ち合わせを進める。特に話だす時には、一度前髪横に流すような仕草をしてすぐ指挟み攻撃をする。私や彼女が話をしている時には携帯電話を取り出す。携帯電話を覗きながら前髪を直す。きっとカメラモードの自分撮りにしてみているんだろう。
簡単に言うとナルシストなのかもしれないが、そんなに洋服に大きなこだわりがあるようなオシャレさんにも見えないし、彼の容姿はいたって「普通」。
そんな彼の結婚式当日。
キリッと白の紋服姿。でも、前髪はまったく同じ。前に垂らした髪は目に入りそうな長さなので、和装にはイマイチ合わない。彼はいつも右手で前髪をいじるため、右手に持たなければいけない扇子を左手に持ち替えてしまい、毎回カメラマンから「新郎様、扇子は右手に」と注意をされる。
お色直しのタキシード姿でもこれ然り。手元に携帯電話が無いので、アチコチで鏡を探し、その前で必ず立ち止まる。「新郎様、どうぞお進みください」と介添えに注意される。
どうしても、髪型は譲れなかったようだ。良く似合ってはいたものの「清潔感」が足りない感はぬぐえない。まあ、自分の気に入ったカタチで幸せの日を迎えるのが一番なのでいいけどね。
そんな彼の友人…あれ?みんな同じような髪型?お揃い?
ちょっとずつ長さは違うものの、前髪の真ん中がちょっと長くてきもーち横に流す。皆、手に手に携帯か鏡でを持っていて、5分置きに髪型をチェックする。うん、お揃い(笑)
メインテーブルでの写真待ちも必ず前髪をチェックしてから臨み、完璧なお揃いヘアで撮影。
思い出した。新郎は運動部に入っていない。きっと髪を振り乱して運動をすることはしないんだな…
まあ、そんな学生時代でも仲間といれば楽しいね。
類は友を呼ぶ…これは本当のようね。
ちなみに打ち合わせの新郎のバックスタイルはピッとはねた髪でした(笑)
2013/10/02 (Wed) 12:39
健康第一というのは、どの仕事も同じなのかもしれない。この仕事はメンタル面も大事。でも、それを守る自らの「カラダ」がコントロールできない状態だと、精神を操ることは、なかなか大変になる…気をつけているよ、もちろん。けど、人間だものそうはいってられない場面もある。
あるイベントでのこと。
前夜から熱にうなされていた。急な発熱のため、体が痛い…夜は眠れず、食事もとれない。脱水症状を避けるために、無理やり水分だけ流し込む。…嗚呼、かなりヤバイ…
だが、このイベント関係が多忙な連休、代わりが見つかるはずもない。さらに、今回の仕事は仕事仲間から紹介を受けて初めてお世話になるイベント会社。穴を開ける訳に行かない。
夜通し、のた打ち回り、時折ウトウトしながら朝を迎えた。集合時間の7時に間に合うように、5時前から化粧をする。ファンデーションを塗っては横になり、チークをさしては横になる…。本当は30分あれば集合場所までつけるのだが、途中下車した場合を考えて1時間前に出る。駅まで3分を、15分をかけて歩く。電車では朝帰りの酔っ払いの向かいの席に、同じ姿勢で寝込む。キ、キツイ…。
最終的にはちゃんと集合場所へつき、明るい口調で挨拶をしたが、無口でシャイな人のフリをして仕事以外は終始物静かに通した。なんとかなったのかな…?
ホテルでの婚礼打ち合わせ。
前日の昼から発熱。何も食せず、出かける寸前まで布団にいた状態だが、顔色の悪さを化粧でごまかし、スーツを着て、ハイヒールを持ち(フラフラして転ぶといけないのでペタンコ靴を履いて)、現場へ向かう。
こんなときに限って、両家の親が同席!
2人を相手にするより、6人を相手にするのは大変…ああ、気づかれないように…。無理に笑顔を作り続けると、顔の筋肉がつりそう…。時折、書類に目を落とし、書き物をする感じで、下向きの顔を一瞬動かしておく(苦笑)
自分には「笑顔を作れ!」「ちゃんと聞け!」「聞かれたことにプロらしく答えろ!」と絶えず命令を送る。一番の命令は「脳を動かせ!」ということだけど(笑)本当に意識していかないと思考回路が停止してしまうし、おかしい答えを発していることも。でも、ここも気力で乗り越えなれるんだな。
ただし、どうしてもダメなことはある。
命令はすべて首から上の内容へ発信する。そのほかは「姿勢を保つ」程度で、気を配る余裕なんてない。
だから、いつもはできていることができなかったりする。
「漢字が出てこない」…頭が回転していないから、もう真っ白。簡単な漢字でも出てこないから、恥ずかしいったらありゃしない。
たとえば、話しをしながら名前や役職を書き写す。集中する箇所が、2つ。できない…間違って何度も書き直しをする。具合が悪いときなんだから、黙ったまま書けばいいか…視線が気になるけどしかたがない。
ところが、それでも書き間違う。
「株式会社A 代表取締役社長 山田太郎」と書きたい。しかし、「株式会社A 代表社長」と書き、消す。 「株式会社A 代表取締役社長 山太田郎」と書き、消す。なんて作業になってしまう。
「キャンドルサービス」と書きたいのに「キャンドサービス」だったり、「キャンドルサビース」になる。
そう、気力で体調は補える。しかし、表向きのしゃべることはできても「ちゃんと書くこと」までは困難ということがわかった。
いや、そんなに熱ださない、元気勝負な人なんだけどね(笑)
とはいえ、自分の状態がどんなときでも仕事は休めないからなぁ。
まっいいかっ…開き直りは早いのであった(笑)
2013/09/25 (Wed) 23:40
色々なお客様がいる。色々な出会いがある。色々な思い出がいっぱい…。そんな二人の思い出を披露宴に生かしていく…素敵な考えだ。結婚は二人にとって大きな分岐点。周りの人に対しても、親に対しても、もちろん自分自身の責任ということでも、いつ別れてもいい『恋愛関係』とは違う。その分、大切なイベントでしっかりと絆を確かめることは大きな意味があるのかもしれない。
あるホテル披露宴。打ち合わせに行くと、ノリノリの二人がいた。
「私たち、出会うべくして出会った運命のカップルなんです!」…そうですか…カップルって言い方も…(苦笑)10年間の交際期間を経てのゴールイン。今でもこんなにも盛り上がっているなんて羨ましいかぎりだ。
「僕ら、本当は見知らぬ二人のままだったかもしれないんですが…やっぱり惹かれ合う運命(さだめ)だったんです」…熱い…すごい情熱。どうしたんだ?この二人…そんなに運命的な出会いなんてどんなものだろう…。披露宴のコンセプトにつながりそうだから、先にプロフィールの出会いについて聞こうかな。
「私たち友人の企画した飲み会で出会ったんです。最初はそんなに気にならなかったんですけど、二次会でカラオケに行って…彼が私の好きな小田和正さんの歌を歌ったんですよ!もう感動しちゃって…」目がウルウルしてますけど…えーっとこのあとに『運命』とやらがあるんだな…
「彼女が感動しているのを見て、声をかけたんです。そうしたら、なんと!!彼女も『東京ラブストーリー』のファンだったというじゃないですか!もう意気投合しちゃって…」頬を高潮させた彼の声はうわずっていた。
だが…私には、何が運命の出会いなのかわからない。だって合コンで好きなドラマが同じだとわかっただけでしょ?まあ、お客様なのでなんとなく一緒に盛り上がった感じにして(笑)進行を決めた。
さて、当日。
ウェディング生ケーキの上には東京タワーの模型を置きノリノリで入刀(笑)楽しい?
再入場では、新郎が前の扉から入り、新婦は後ろの扉入場。マイクなしで新婦が声をかける。
「カーンチ!」…ではなく、新郎の名前だけど(笑)新郎は織田裕二に似せて、わざとらしい「えっ」
完全に鈴木保奈美になりきった新婦はドラマノリで「結婚しよーっ」…もちろん、音楽は小田和正(笑)
そう、他人にはどうであれ、彼らにとってなにもかもが『運命の出会い』。だから、喧嘩をすると『東京ラブストーリー』を二人で見直し、10年間持ちこたえてきた。彼らにとって大事な演出だからこそ、私もガンガン盛り上げナレーションをした。出席者はどう思ったかしらないが、新郎新婦は大喜びの披露宴だった。
人生色々な出会いがある。まっいいんじゃない。
帰り道口ずさんでましたとも…
あの日、あの時、あの場所で、君に会えなかったら…僕らはいつまでも見知らぬ二人のまま…
ああ、今はもう知らないけどね(笑)
2013/09/22 (Sun) 07:10
お客様は「司会」を注文する時どうしているのか。別に知り合いではないから、困るだろう。本来は担当者を信頼してお任せする、というのが一番安心。担当者は業者である司会の実績を知っている。心の中では「この人は○。でもこの司会は×」なんてあるはず(こわーい。笑)
しかし、百貨店でのブライダルコーナーの紹介や、一応自分たちで選ぶ!という考えもあるだろう。そのために用意されているのが、ジャーン!!「司会者アルバム」。
「司会者アルバム」には、司会の写真と経歴が載っている。お客様はリストをご覧になり、司会の希望を出す。もちろん、スケジュールが合わない場合もあるが。リストの写真というのは、「司会者らしい服装」で「司会者らしい笑顔」で撮影している。大抵の人は、事務所の推薦するスタジオで撮影をする。背景のカラーが変わる程度で、同じ雰囲気の写真が出来上がるからアルバムとしては見やすいのだ。
スタジオは、ナレーターコンパニオン、フライトアテンダント、アナウンサーなどを希望する人が多く利用する。見た目が結構重要だったりする仕事…悲しいかな、書類選考で落とされては実力も発揮できない。
そう、写真は大きなポイント。綺麗に撮影してもらわなければ…私が行ったところはメイクも込みである。だからといって、特殊メイクやCG処理なんかしても困る。虚偽になってしまうからね。
し・か・し、「照明」の力を借りるのは悪くない(笑)
某有名女優が、テレビに映るときには必ず「自分用ライト」をセットさせたりする。そこまではいかないが、眩しいライトが「顔写り」をよくすることは確か。
ライトのお陰で、色白美人♪
ライトのお陰で、毛穴は見えない♪
ライトのお陰で、くっきりライン♪
その分、お化粧は濃いぞ~っ(笑)普段つけたことのない量のマスカラ。くっきり過ぎるほどのアイライン。すごーい真っ赤な口紅。ライトを当てると全然普通にみえるけど(笑)
さらに、撮影ポーズには「技」がある。モデルに近い撮影方法。(といっても、セクシーポーズではない。笑)
まず、カメラの方向から40度くらい違う方向に向く。(椅子を使ったりもする)これでは、耳がメインの横顔撮影状態。そこで、カメラマンの指示は…
「はいっこちらを見てください。ああ、腰からひねって!」
へっ…ってちょっとどうゆうこと?ちょっときついけど…
「肩を大きく開いて、両手は前で軽く交差させる…そうそう。ちょっと角度をつけましょう。カメラ側の肩を少し下げる。そして、顎を引く!もうちょっと顎を引いて…はい、笑って!…」パシャッ
うっ…もう限界ですが…痛い…ウエストからひねるってそこは写らないよね……あっごめんなさい。笑います…
何故、このような無理な体勢の撮影ポーズなのか。…それは、美しくみえるから!(笑)斜めからひねることにより、ウエストが細く見える(写らない部分だとしてもラインが出るそうな)。少し振り返り気味のショットは大体の人が綺麗らしい…(見返り美人だな)。肩の角度をつけることにより首筋のラインが美しくなる(多少皺があっても伸びる。笑)。
かくして我が事務所は「綺麗な人」が多いのだ(笑)(いや、本当に綺麗な人もいっぱいですよ~)
…私?無理をお願いして、化粧の前に「ライト控えめにして、メイクはほどほどに。普段に近い仕上がりにしてほしい」と頼んだ。(こう頼む人はあまりいないようで笑われてしまったけど)だから、事務所の中では一番白くない(笑)
…いや、自信がある訳ではないのよ。だって想像してみてよ。写真を見て「この人!」と選ばれる…しかし、現れたのは別人?!?!?!…となりかねない。それは、ちょっと辛い(泣)
とはいえ、さすがプロの仕事。とても美しく撮影して頂いた。結構気に入ってるので、今まで使用したプロフィール写真の中では現在のは意外と長く使っているかも。
…いや、あの、別に少しでも若い時の写真だからって訳ではないので…へへっ(汗)
しかし、最近では動画で見てもらうところある。もう、ごまかせないな…いや、ごまかしてる訳じゃ…(苦笑)
2013/09/18 (Wed) 23:36
一言で『イベント』とあらわしていても、多種多用。しゃべる仕事というものの範囲は明確ではないので、色々なことを頼まれる。
以前に担当した企業の紹介で、別企業からあるパーティ司会依頼を請けた。
担当者曰く、「打ち合わせもいらないくらい簡単な仕事」
…って何?あまりにもアバウトすぎる依頼は怖い。そんなに簡単ならば、是非内容を教えてほしいものだ。
担当者曰く、「協賛企業、取引先の担当者との打ち合わせが1週間前になると思うので、その後に内容が出る」
…ええ、いいんですよ。仕事ですから。なんとか頑張りますし…。
担当者曰く、「簡単な仕事なので、予算はこれぐらいで…」
…安すぎないか?えーと、内容もさるとこながら拘束時間でギャラが決まる部分が多いので…
担当者曰く、「拘束時間は長いけど、しゃべるのは短いんじゃないか?文字換算したらどうよ?」
色々話し合いをして、大きく食い下がる担当者の「文字数換算主張」を考慮することとなり、ギャラはかなりおまけした。
…紹介企業の顔を立てただけなんだけどさ…。
結局、大人の事情で折れた事前電話交渉。しかし、後にこれを後悔することになる。
当日、1時間少し前に会場に入る。あれ?担当者いないし…
会場スタッフとの打ち合わせが必要なのに、私は何一つ資料をもらっていない。その辺にいる会社関係者を捕まえるが、担当者しか進行はわからないと埒が明かない。
「どうします?」
「どうしましょう…」
…ヤバイ…かも。本格的に心配になってきたのは、本番30分前。そこへ、担当者登場!よかった~助かったぁ。
「えっと…まず、うちの社長から挨拶があって、来賓の木村さんと田中さんと山田さんに話してもらって、乾杯があるんですよ。それで、途中にバンドが入って演奏があって、表彰式をして、中締めで…」
「ちょっ、ちょっと待ってください!口頭ですか?資料はないんですか?」
「だってプロでしょ」
「いや、肩書きとか名前とか間違ったら大変ですよ!責任持てませんけどいいんですか?」
「…そうだけど。」
…いやーな予感はしていたんだけどさ。まさか、資料なしなんて…
「当日に打ち合わせなら必ず資料をご用意ください。」と電話では伝えたんだけどなぁ…トホホ。
なんとか乾杯まではこぎつけた。さあ、今度はバンドと表彰式について、本番中に打ち合わせ(苦笑)
「バンドマンに直接聞いて」と言われ聞くと、彼らも打ち合わせをしていないらしい。
「で、俺たちは何分なの?」
「スタンドマイクの本数は?」
…私に質問されてもねぇ。
仕方がないので会場スタッフと一緒に再度打ち合わせ。…って企業担当者はどこーっ?
表彰式については、専務に聞いてくれとのこと。この専務が曲者だった。
「何故、うちの会社の経歴を紹介しないんだ。」
「バンドなんか呼ばずに四重奏にすればよかったんだ」
…私に文句言われてもねぇ。
仕方がないので「ハイ、すみません」と相槌を打ち、表彰の内容を聞き出す。…って企業担当者はどこーっ?
…最悪だった。ええ、仕事としてはまあまあだったけど、ギリギリの打ち合わせにドキドキさせられっぱなし。
でも、一応大人なので最後には担当者に御礼を言う。
「今日はお疲れさん」
…え?それだけ?
「あの、ギャラを当日お支払いいただけるとお約束いただきましたので領収書を持参したのですが…」
「そうだっけ?ごめん、振込みにして」
…オイオイ…まあ、諦めるしかないか。
月末、振り込まれた口座を確認してさらに落ち込んだ。あまりにも安いため、税引き後の金額で約束したのに、何故かそこからしっかり10パーセントが引かれ、さらに振り込み手数料まで引かれていた。
電話をしたが、担当者はいないと出ず。経理に伝言を頼んだが、待てど暮らせど連絡はなし。
ええ、学びました。『ギャラ交渉はシビアにすべきである』
大人ですから…トホホ(泣)
2013/09/13 (Fri) 20:10
余興やスピーチに、様々な職業が生かされている場合がある。とても面白かったり…面白くなかったり(笑)…色々ではあるが、それぞれに盛り上げようとか、喜んでもらおうとか、自分達で楽しもうとか、何かしら意思あるので個人的には好き。もちろん、ただの特技披露だったりするケースも多いけどね。
ただ、司会としては一応、「何をやるか」「何分かかるか」「準備は?用意は?」「必要なものは?」等、仕事的に事前確認しておきたいことがある。しかし、「当日確認」の多いこと。しかたないか、事前に知っていても「素人」だもんね。司会的に(時間的)職業で注意すべき人をあげてみよう。一概には言えないが、経験上結構当たっているはず。
スピーチの場合は「先生」と名のつく人。特に「校長先生」「○○議員」「弁護士」「教授」等。
そう、話が長い。話をするのは慣れている。だから長い、どんどん話せちゃうのだ。
校長先生は、それが仕事ですもんね。朝礼を思い出しながら、みんな下を向いて話を聞いているに違いない。
選挙が近くなるとさらに議員さんは長い。日本や、県、市、町の将来のことを交え、
「お二人には是非少子化を食い止めるべく、お子さんは1人とはいわず3人、4人と頑張っていただきたい…私も微力ながら議員としての役目を…」なんてきちゃう。
弁護士や教授は、理論的な部分もスピーチに盛り込まれているので、結構内輪だけしかわからないシュールな笑いを入れてくる。笑っているのは1テーブルだけだぞ…みたいな感じだったり。
だから、私は進行表の組み立ての際にはこっそり他の時間を「予備」にしていたりする。全体調整が必要だ。
余興の場合。
「教師一同」「幼稚園・保育園の先生一同」は注意が必要。話し合いの時間は取れなくない職業。しかし、その分リーダーの統率力次第で大きく時間が掛かる。それに、「3~5分でまとめて」という課題はあまりした事がないのかもしれない。慣れていそうな割には、だらだらと進行の人がしゃべり(教師だから話せる)、予定時間を越えてしまう。生徒からのビデオなんかもあると、その余興だけで15分以上…。ああ、他の余興はどうするんだーっという状態になる。
保母さんたちも、可愛い絵なんか書いてきて余興の準備に気合が入っている。その分、段取りがいいかというとそうでもない。子供たちに発表会をさせるときには裏方だけど、余興では「裏方兼役者」。さらに人目を気にしすぎるのか、ついつい笑ってしまいなんとなく延び延びに。ああ、他の余興はどうするんだーっ
さらに、生徒たちがお祝いに駆けつけると…せっかく来てくれたからどんなに時間がなくなっても、キャプテンに文句を言われながらも絶対に一緒に写真撮影はさせてあげるけどね。ああ、他の余興はーっ
でも…泣くしかない。
新郎が「六大学出身者」の場合も気をつけなければいけない。なんといっても結束が固い。さらに、出席者にも同じ大学出身者が多かったりする。時には、新郎父や親族も。そうすると、酔ってきた元気なおじさんが「皆で校歌を歌おう~」ということも多々。
みんなで肩を組んで、歌う!そんな時の花嫁は困った顔で囲まれているもんだ。まあ、ご満足いただければいいんですけど、余興が詰まっているときには、飛び入りはつらい。
そして、気合の入った余興をする職業ナンバー1は「消防士」である。
警察の人たちも結構頑張るケースもあるが、全ての方ではない。しかし、消防署勤務の場合は毎回、イヤ絶対に余興に力を入れている。なんといっても体を鍛えているガテン系。日ごろの訓練の成果をここで発揮するのである。(それだけじゃないか。笑)
それぞれの消防署によって違うのかも知れないが、よく見るのが「愛の救出」である。(題名は違うかもしれない。笑)
いつもの勤務服に着替え、扉から入場。会場をぷらぷらしながら笑いをとる。日ごろの訓練をパロディーにしたりして。そこに、ナレーター役の「緊急出動」の声。笑いをいれながら、最終的に被害者である「花嫁」の元へ。そこで息のない花嫁を花婿の人工呼吸(キス)で生き返らせるのだ。
消防士さんたちは結構上手い。声も大きくてマイクも必要なかったり…(笑)余興慣れしているから、笑いのツボもおさえている。
だが、慣れているから長いのだ。そして、新郎も「消防士魂」がありありなので、絶対に短くしてくれない。余興の数が多いときには司会者泣かせである。
それ以外にも色々あるよ。書ききれない程。
真面目なスピーチ。ぶっちゃけトーク。工夫して、見た目にも楽しめる内容。自分達だけが盛り上がって、つまらない余興。プロ顔負けの技術。歌、演奏、お芝居、手品、踊り…様々である。
ただ、ひとつだけ私が感じること。いや、活躍する人に対しての、お願いかもしれない。それは、「新郎新婦の思い出の時間」を大切にしてくれればいいと思っている。自分たちの満足がはたして、他の人の満足か。それも新郎新婦が満足なのか。
頑張ってくれる姿を見るだけで、2人が満足であればいい。でも、帰ってから親族に文句を言われる新郎新婦はかわいそうである。それを考えてあげてほしい。
偉そうね。なんだか。
じゃあ、ついでに(なんのついで?)、私が新郎新婦にアドバイスしていることを書こう。
「余興時間のマックスは15分」
これは、長年の経験からである。余興だけではなく全てに当てはまる。2人が作ったビデオとか、インタビューの時間とか、スピーチとか。
どんなに面白くても、15分を超えると楽しさが大きく減る。プロのエンターティナーでも15分は壁だと思う。(切り替えをいれながらなら可能だけど)特に食事が出て、サービスも同時進行しているから余計に難しいのかもしれない。
たまには、面白さが続くこともあるけれどそれは事前に計画できるものではない。長そうな余興があるときには、新郎新婦にはこの話をして「せっかく余興していただく、お友達のためにも15分以内にするよう頼んでみてくださいね」と申し上げている。
まあ、本当に伝えてるかはしらないけどさっ(笑)
2013/09/11 (Wed) 09:05
たまたま、同じ年に中国雑技に関係する仕事がいくつかあった。その中でも、回数が多かった仕事。
これは、ステージショーだった。関東の様々な都市にある、ホールや会館の大きなステージで行う。その雑技団は田舎にあるものの、中国ではまあまあ有名らしく(中国には多くの雑技団がある)、ベテランから若手の演技者もいるバランスのとれたチームだった。
地方に行くときには、貸し切りバスに乗り、プロデューサー・マネージャー・通訳・演者、約40人が移動。ホテルは、ビジネスホテル。移動中の高速パーキングエリアで食事。
…待遇はよくないよね…
しかし、私はホテルの部屋も一人で使わせてもらい、ほかの仕事の兼ね合いから直接現地乗り込みだったりするときもあり、他の団員より比較的優遇されていた。文句は言えない。
中国人というのは、顔は日本人とほぼ同じだが、性分はアメリカ人に似ている。遠慮なく主張ができる。言いたいことを言える人種だ。
興行も半ばを過ぎたある日、行楽シーズンだったため、高速が渋滞しノロノロと進むバスの中、団長が怒った!皆が見ているところで、プロデューサーに対し叫んでいる内容は
「契約が違う!こんな待遇ではないはずだ!契約を行使しなければ私たちは続けていけないから帰る!!」
驚きながらも、ちょっとだけ団長を見直す。そうだよね。こんなバスの中でずーっと渋滞に巻き込まれて休みなしなんてね。ホテルも食事もあんまりいいとはいえないのに、重労働だしね…
次のパーキングエリアに無理やり入り、皆が食事をしている間にプロデューサーと団長は通訳を通しながら、ずっと話し合っていた。
ホテルについたのは夜中の1時過ぎ。明日は朝からリハーサルなのにみんな大丈夫かな…ヘトヘトだ。
翌日、ホールの控え室の廊下にはカップラーメンと中華まんと烏龍茶が用意されていた。
リハーサルが終わったみんなはかぶりつく!疲れているからよかったね♪
そして無事終えた本番後、ホテルで夕飯を食べているとき団長が切り出した。
団長「昨日、プロデューサーと話し合ったが、すぐに対応してくれた。○○さんありがとう」
皆 「ありがとう!」
???
彼らの主張は、決められた時間に食事が食べられないことへの不満。これは契約の文面に入っている。しかし、移動が遅れたり、リハーサルの都合で、仕事を優先する日本人のやり方は契約違反…が怒りの原因。そこで、プロデューサーがしたことは、カップラーメンの用意。
時間に食事に連れて行けないから、とりあえずカップラーメン。と、思ったらこれが昼食になってしまった。…あら?内容悪くなってない?…
でも、これで団員は満足してしまった。ええっ、待遇面はいいの?…いいらしい。
最終日、秋葉原に寄った。皆に来日のお土産を買う時間を作った。これも契約の項目。プロデューサーは私の目の前で、一個98円の電卓を団員分購入してプレゼントした。
バスの中では、「ありがとう○○さん」の大合唱だった…。
あれ?ショーの内容がない?(笑)
2013/09/06 (Fri) 19:17
業界の特徴なのか多忙な日というのは決まっている。忙しければ人が足りなくて、暇な時期は何もない。腕一本(口ひとつ?)の自由業の性である。仕方がないね。
じゃあ、暇だったら何かしたら?と思うだろう。勉強に出かけたり、学んだり、営業活動したりすればいい。確かに。でも、なかなか難しいこともある。
仕事の予定がない=収入がない
先立つものがないから動けない…新人のころは特にそうだったね(苦笑)
まあ、頑張って奮発して習い事を始めたとする。でも、せっかく自己投資しても仕事の依頼があればキャンセル。予定が立たずにフェードアウトしたこと…いっぱいあったなぁ。やっぱり暇な時はダラダラするに限る(結局ダメ人間。苦笑)。
さて、それとは反して、多忙な時期はスケジュール管理が大変。例えば事務所を掛け持ちしていたり、自分で直接仕事をもらっている人は特に気をつけなくてはいけない。ダブルブッキングは怖いね~
事務所との関係もあるので、できるだけ喜ばれるように調整しなくちゃいけないのだが、私個人の予定や都合もあるのでNG日やほかの仕事が入った日はすぐに申告をする。それが精一杯の誠意だが、マネージャーには通じない。ムチャクチャ嫌味を言われるさ。気持ちはわかるけどコチラもちょっとヘコむ。
忙しい日は、予定先からギリギリの時間で次に駆け込むこともある。いつも迷惑掛けている事務所にも恩返ししなくちゃいけないし、仕事があるっていうことは有難いけど、小心者の私としてはドキドキするようなタイムスケジュールはやめてほしい。
とはいえ、司会事務所はできる限り多くの仕事を請けたいと思っている(当たり前か笑)。だから、使える司会の囲い込み予約をすることも多い。私も何ヶ月も前から「この日は空けておいて」と言われる。
「kotobukiちゃんは売れっ子だから、本当によろしく頼むよ~」
もちろん、お世辞である(笑)。それも、考慮した上での「かしこまりました」という具合で。春の大安吉日。ええ、確実だね。
数ヵ月後、スケジュール帳を見てふと気付く。
…あれ?空いている…
事務所の独断で、誰が請けてもいい仕事には私の名前は出さず、指名がきたときにすぐに対応できるように準備していたらしい。残念ながらマネージャーの予想ははずれ、指名が来なかった(男性司会希望とか)。または、全体の仕事量が少なかった(持ち込み司会などで)のだと思う。
あの…私はどうなる? …ああ、休みですか…
かくして、一番の稼ぎ時に希望していない休みが多いのであった。事務所のせいじゃん!!!!と、言いたくても涙をこらえて、グッと飲み込む大人なkotobuki…うっく…
…えっ?なんでそんな状態なのに「売れっ子」なんて題名かって?
質問には事務所を通して答えます。へへっ
2013/09/02 (Mon) 10:37
花嫁の手紙
お父さん、お母さんへ
28年間長い間お世話になりました。
海外での結婚式が終わった後、何も挨拶もせずに嫁ぎ、そのまま今日の披露宴まで来てしまいました。こうやって手紙を書いていても、涙が止まらない私なので、司会者に手紙を読んでもらうことにしました。この28年間の感謝の気持ちを伝えることのできない未熟者の私を許してください。直接、言えなくてごめんなさい。
お父さんは、結婚の許しをもらうために来たヒロシさんにこう言ってくれました。
「ただ生きてきただけの娘ですが、それでもよければ」
お父さんの言うとおりだと思います。ただ生きてきただけの娘…何もできない娘なのです。
お父さんは、常にいろいろなことを考え、私を導いてくれました。私はいつも厳しいお父さんの背中を見ながら、つい私自身も背を向けてしまうような子でした。そんな私だから、将来様々な困難を乗り越えることができるのか、お父さんはきっと不安にちがいありません。
私も不安がいっぱいあるけれど、愛を込めて「それでもよければ」と言ってくれたお父さんの娘として、ヒロシさんと力を合わせて一つ一つに立ち向かい、進んでいきたいと思います。
私の尊敬するお母さん。
私は一生かかってもお母さんのようにはなれないと思います。働き者で辛抱強く、常に子供を大事にして、孫には優しい。そんなお母さんをずっと尊敬してきました。でも、それを口に出すことはできなくてごめんなさい。これから少しずつでも、お母さんのような人間になれるように努力をしていきたいと思います。
いつも優しさをありがとう。
今まで本当に有難うございました。
私なりにお父さん・お母さんへの親孝行を精一杯していきます。これからもよろしくお願いします。
今日花嫁としてここにいるのはお父さん、お母さんのお陰です。本当にありがとう。
…いいねぇ…泣けるねぇ…泣いてたよ。みんな…もちろん、私もね(笑)
※手紙はそのまま引用せずに、多少加工させていただいております。
2013/08/31 (Sat) 09:32
余興に楽器が使われることは多い。特にピアノ。プロだけではなく、音大を出てるとか、市民吹奏楽をしてるとか、もちろん趣味という方も…色々いるのよね。
余談だが、「お祝いの演奏」で困るものを発表しよう。
『振動するもの』『音が大きいもの』『低音が響くもの』
そう、ホテルや式場だと会場はひとつじゃない。時間は違えども同時進行で色々と動いている。こちらはワーワーと楽しげな余興の時間でも、隣では主賓の挨拶中…ということはよくある。花嫁の手紙中にドッドドッドドッ…と、どこからか音が漏れれば申し訳ない。
以上の理由から、一番困る率が高い楽器は…『和太鼓』そう、響くんだよね~同様にドラムセットも要注意。
あとは、管楽器。サックスやトランペットは小さな音を出せというほうが酷だからね(苦笑)
さて、脱線はこれくらいで(笑)
あるホテル披露宴。
リハーサルに来た男性。「僕、趣味でピアノをやってるんですよね。あっ1曲だけです。」ピアノの音だけ確かめて、曲は弾いていない。まあ、そういう人も多い。
さて、披露宴スタート。
余興は宴スタート1時間後くらいの予定。
「では、ご新郎のご友人○○様によるお祝いのピアノ演奏です」
…ん?なんだ?胸の開いた甚平にビーチサンダルの男。頭には大きなサングラスものっている。
…ん?んんん?!!
よく見ると彼だった。ええっ?でも、さっきリハーサルではスーツ姿じゃなかったかな…何故ゆえに??
何故お仲間は平然としているのか?
ゆっくりとピアノの前で一礼。スローなバラード調の曲が始まる…
…ん?んんっ?この曲は…段々とテンポが上がり、アレンジを加えながら、激しく情熱的に弾きまくる!!
4分半の熱い演奏…独学で弾けるようになったのだと思う。基本はまったくできていないが、相当の練習量と誰にも負けない情熱が感じられた。でも、何故あの曲を…??
彼が弾いたのは『残酷な天使のテーゼ』アニメ、エヴァンゲリオンのテーマ曲だった。
演奏が終わると、彼はまたスーツ姿に着替えてきた。あまりにも不思議で聞いてみた。
「ああ、僕の中ではあの曲を弾くときには正装すると決めているので」
…正装。
Wikipedia抜粋
正装(せいそう)とは、冠婚葬祭や式典など公の場で着る衣服のこと。定められた衣服を着ることによって、敬意や謙譲の意を表現するものである。何が正装に当たるかは文化や状況によって異なる。(以下略)
私はまだまだ世の中を知らないらしい…(苦笑)
2013/08/28 (Wed) 10:12
色々ある牧場での一番大変だった仕事は、『乗馬ショー』
金曜の夜に前ノリ(前日泊まり)をして、土曜に乗馬ショーの流れ。原稿は金曜に渡される。事前に調べる時間は全くなしか…うーむ。
まず悩んだのが衣装。(そこかっ!ってつっこまないで。笑)
「なんでもいいよ~」担当者は結構アバウトなので、そんな感じ。え~っでも、初めてチャレンジする仕事の場合は「見た目」の比重は大きいもの(笑)。知識のなさは、少しでもビジュアル?で勝負したいところなのだ。私の『馬』知識は競馬くらい(注意!仕事ですよ)役に立つとは言えない。うーむ。
仕方ないので、どこかのキャンペーンガールをしたときにもらった白のカーボーイハットにチェックのシャツ。白のジーンズにした。鏡を見てもまずまず♪いいんじゃな~い担当者に話すとOKが出た。
金曜夜10時半に到着した牧場。スタッフの部屋に置かれていた原稿に書かれていたのは、馬の名前(毛の色)、技の名前(解説なし)、解説者の名前、注意書き→「順番は決まっていない」。うーむ…どうやって進行するんだ?とはいえ、牧場の朝は早い。牧場担当者は寝てしまったし…どうしようもない。
「おはようございまーす♪」張り切って挨拶する私に牧場担当者は言った。「なんだ、その衣装は。あのさ『乗馬ショー』はウエスタンじゃなくて、ブリティッシュなんだけど」ブリティッシュ?よくわからんが…ガーン…どうしてくれよう…ってこれしか無いし。「それに白なんて着たら二度と履けなくなるよ」ズーン…どうしよう…お気に入りなんだけど。結局私は、カーボーイハットにチェックのシャツ、白のジーンズに、黒の馬小屋掃除用の膝までの長さのある長靴を履くことに…泣
解説者は牧場の担当者。二人で、丘の上にある馬場の片側に置いた長テーブルで掛け合いをしながら進行をする。馬場の両脇には、乗馬愛好者をはじめ親子連れなど多くの観客がいる。馬は、丘の向こう側から出てくるので、馬場に入る頃じゃないとどの馬なのかはわからない。
司会「先週は雨でしたが、今日は晴れ渡りましたね。皆さんが心待ちにしている乗馬ショーがはじまります。さて、最初に登場するのは………うん?あっ黒?茶色?ああ、栗毛色の馬ですね…えっと栗毛は…」
解説「メスのリリーですね。彼女はご機嫌によって扱いが難しいですからね」
司会「そうですか。やっぱりメスのほうが心をつかむのは、難しいんでしょうかね」
解説「そんなことないです(キッパリ)」
司会「…」
一刀両断。言葉を返す隙はなし…
司会「今度は…黒です!黒!は…えっと…」
解説「ボッティですね」
司会「ああ、ボッティ…えーっ…(こっそり)リストにないですよ。」
解説「ボッティ?ああ、違った。マイケルです」
司会「…えーっ…マイケルの技は…」
解説「彼はね、人参が好きなんですよ。馬っぽいでしょ」
司会「そうですね…」
間違えるなよ。技はどうした。
司会「さあ、続いて…来ませんね~ちょっと待ちますか」
解説「もうすぐ風が吹く」
司会「は?」
解説「皆さん、風です」
ピューッ …って、お前はナウシカか…
馬場は丘にあるので突風が吹くそうな。そんなこと知らないよ、ワタシ。まともに受けた私は、目にごみが入って全然目を開けられなくなってしまった。(ハードコンタクトでね。泣)涙も鼻水も止まらない~
解説「次の馬来ました?かなりの砂で見えませんね」
司会「ええ、本当に…(こっそり鼻水をタオルで拭く)」
解説「鼻水拭いてる場合じゃないでしょ」
観客 爆笑
司会「マイクで言わないでくださいよ~」
解説「ああ、ブレンダ登場ですよ」
司会「はいはい…」
その後は突風の嵐。残念ながらタオルで鼻水を押さえながら、しゃべっていた。結局、技は覚えられなかった。簡単に紹介はしていたが、どこがどのように素晴らしいのか私はわからなかった。
皆さん、牧場の突風は気をつけたほうがいい。馬場の砂が直撃しますぞ。
牧場はあなどれない…泣
2013/08/25 (Sun) 08:08
嗚呼、ひとりごと。ええ、ひとりごと。つまりスルー記事(笑)
小さいころ、テレビを見ていてよく言っていた言葉。「あっこの声、○○の声もしている人だ!」ナレーションや吹き替えなどの声が、ついつい気になる子供だった。…と、現在司会業をしているから、振り返るとつながっているような気がしているだけなんだけど(笑)
小学生の頃、一度聴いて惚れてしまった声がある。『ジェットストリーム』の城達也さん。甘く包み込むような低音に、文字通り聴きほれてしまったのだ。何度となく「ジェットストリーム…」と、発してみるものの、「包み込む」というのは難しい。まあ、小学生だから当たり前なんだけど(苦笑)。
あるとき、城さんがプラネタリウムの上映ナレーションをされた時があった。日本語の美しさを際立たせる、正しいナレーション。期間中、何度も何度も聴きに行き、ビンボーになった記憶がある。
大人になると、美声ではない声も好きになった。渋く重みがあるのに、かすれ具合で年齢ならでは風合い…うーん、素敵♪大好きだったのは、緒方拳さん。フッとした、肩の力の抜け具合があの『かすれ』に出ていたように思う。息子さんの緒方直人さんも多くナレーションをこなしていて、かなり好きだが…パパには敵わない(笑)
同じく蟹江敬三さんの声も好き。はっきり言って美声ではない(笑)声というよりも、言葉の後の『間』がなんともいえない余韻がある。
ある披露宴でのこと。
新郎新婦とジャンケンをして勝ち残った一人にプレゼントをするというゲームで、最後に残ったのは両家の親族だった。…え~親族か…盛り上がり的にはちょっとなぁ…
「では、ご新郎のおじ様と、ご新婦の…?」
「イトコです」
ビビッ!!もう、めっちゃ好みの声~~~~~!全然顔は好みじゃないのにぃ(笑)
その後は、二人のジャンケン。心の中は「イトコ勝て!イトコ勝て!」のコール(笑)。だって、勝った人にはインタビューができるんだもん♪想いが通じたのか、祝!イトコ勝利~
「では、お名前とお祝いの言葉をお願いします♪」
「あっ花嫁のイトコのヒロシです。今日はおめでとう…」
…ええ、ありがとう♪素敵な声♪そう、鼻に抜ける低音の響きがいいわぁ♪
あれ?終わり…
「では贈呈です。お品物は○○。もらった感想も一言」…って、しつこいよっ!ええ、わかってる♪もう一人突っ込み状態(笑)
ああ、こんなにタイプの声なかなかいないわ~っしかし、何が起こることもなく終わった(当たり前!)
ええ、ただの声フェチです。ということは顔がタイプでも声が好きじゃないと、ときめかない人間なのだ。
えっ?女性の声はどうなんだって?うーん、どうもキャラクターに左右されるので声だけでは判断つきませんね。
という、自分の声…好みじゃない!!残念(泣)
2013/08/20 (Tue) 12:43
司会者は孤独な商売だ。同業者はライバルで、同じ事務所にいてもこれ然り。だが、同じ会社にいるということは他の人からは『仲間』に見られるし、会社に所属するものの連帯責任というものもある。私がコケたら事務所の人間に迷惑がかかるし、他人の行動が私にも影響するのもこれ然り。
現在所属している事務所は仲間にも恵まれ、とても良くしていただいている。こんなところはなかなかないのかな…。有難いことだ。
あるホテルにて。
その会場は以前はよく通っていたのだが、スケジュールの関係で久々に入る。年度が替わり、配膳スタッフは知らない顔が多かったが、キャプテンなどの主要メンバーは変わらず。やっぱり、勝手知ったる場所というのは気持ち的に楽。スタッフと軽口を叩きながら打ち合わせをするのも楽しいし、タイミングや癖もお互い知り尽くしている。
主賓挨拶、ウェディングケーキ入刀と何事もなくトントン拍子に続き、続いては乾杯だ。と、ここで会場を見渡すと1つのテーブルだけ乾杯酒を注ぐのが遅れている。気づかないのかな…。
「このご披露宴のコンセプトは…」
…乾杯の発声者を紹介せず、だらだらとしゃべる司会を見てやっと気づいたんだね…遅いよ。
その1テーブルに慌てて3人もサービスが一斉に駆けつけたのに、シャンパンが足りない…ってどーよ!!
「今花嫁が身にまとっているドレスを選んだのは…」
…早くしてよ~もうっ まっそんなこんなでなんとかつないだ。
と、大変そうに書いているがこの世界では日常茶飯事。司会者は当たり前にフォローすべきなんだな(笑)
介添えがやってきた。
「kotobukiちゃんさすがだね~新しいスタッフが覚えが悪くて先週も同じことをやっちゃったんだよね。でも、司会が対応できなくて失態さらけ出しよ。」
それに乗っかるようにキャプテンが続く。
「そうそう、うちのヤツができないのが悪いんだけどさ、司会がフォローしなくてどうするって感じだよ。」
「えー私の知っている人?」
「なんだっけ?…○○さんだ。あの人さ、雰囲気や見た目も司会らしくていいし、枠からはずれないコメントはまあまあなんだよね。タイミングは悪いけど、アクシデントさえなければ文句はないんだよ。ただ、アドリブはまったくできないね。アタフタしちゃって。」
きっと、気心知れた仲間だと思って言うのだろう。私に言っても、どうにもできないことも知った上で話すのだろう。でも、同じ司会者として、ちょっとツライな…。
そんなことを受けて、翌日隣の会場で仲のいいスタッフに聞いてみた。
「私は会ったことないんだけど、○○さんって知ってる?」
「ああ、あの下手な人ね。」
「………」
言葉もないね。
反対に聞かれてしまう。
「ねえ、普通の司会事務所ってさ、どういう基準で雇っているの?」
「わからないけど、うちの事務所は『素人』から育てることはせずに経験者だけ雇っているようだけど…」
「△△会社の○○さんはさ、声はまあまあいいけど、よくコメントを噛むし、こっちの仕事(他のスタッフの動きの意)はまるで無視だよ。悪気はないんだろうけど、困るよね。」
…そんな風に言われているなんて悲しいね…。
でも、裏を返せば私も言われているのかもしれない。「あの人ね」と…あ~怖いっ
きっと、
「素敵な女性だけど、頑張り過ぎ」とか「ベテランだけど真面目」とか言われているに違いない。
…何かが違うって? そんなことありませんわよ。オホホホホ…(笑)
2013/08/15 (Thu) 16:40
こう題名がつくと、素敵な感じ。でも、kotobuki的にはNGなタイプのものを紹介(笑)
『人前結婚式』とは、基本的に進行は自由。だから、どんな演出をいれてもいい。新郎新婦の考えた演出なら、どんな無理難題でも多少カタチを変えても、できるだけ実現したいと思っている。でも、プロデュース会社が無理矢理こじつけのように目新しいものをすすめるのはどうか?あまりにも現実的ではないもの、日本人の慣習や価値観にそぐわないもの、結婚式には向かないものの場合は、いくら雇われ司会者だといっても、遠慮がちに(笑)申告する。『おススメできないもの』ならまだしも、『反対してしまう内容』ならば仕方ない。事務所に迷惑が掛からないように気をつけつつも、出席者がどう思うか、リスクはどれぐらいあるのか、担当者のプライドを計りながら(ここが大事!)、真摯な態度で話す。
「一度やってみないとわかんないじゃん。プロなんだからなんとかなるんでしょ」
…この担当者は、もう駄目だ…結婚式は一度きりだろうがぁ!!
あきらめつつも、なんとかカタチにするのがプロですよ。ええ…泣
レストランのサイドテラスでの人前結婚式。
彼らの誓いの言葉は「必ず守れること」を3つずつ用意してもらうことにした。
新婦「私は皆さんの前で彼に誓います。一つ、今より美味しい料理を作ります。一つ、10年後も洋服のサイズは同じサイズを着ます。一つ、変わらぬ愛を誓います。」拍手喝采。
…だから守れることにしようよ。後半2つが怪しいけど、大丈夫?
新郎「私は皆さんの前で彼女に誓います。一つ、仕事より彼女を優先します。一つ、タバコをやめます。一つ、浮気はしません。」 拍手喝采。
…どれも心配…
司会「では、今の誓いを守れる自信を証明してもらいます。誓いを守る心をあらわすセレモニー。皆様の前で行います、『ネクタイカット』。新婦が新郎のネクタイをカットします。もし、仕事より彼女を優先できないときには…ネクタイカットです!」ジョキ、ジョキ、ジョキン!
司会「では、タバコがやめられなければ…カット!」ジョキ、ジョキン!!
司会「浮気をしたら~っ…カーット!!!」ジョッキン!!!
映画監督気分で「カット!」言いまくり(笑)。
花嫁が手にするハサミが容赦なく花婿のネクタイを切る。段々短くなるネクタイ。段々ハサミの使い方が上手になる花嫁。ちょっとこわ~い…中には引いている人もいる。きっと3つとも守れなかったらその上が切られる?キャーッ!
『切る』が忌み言葉であるのも司会的にはうなずけない。出席者から見ても、花嫁の優勢であることもいただけない(実際どうかは別にして)。カット作業後、花婿の姿がボロボロネクタイであることが写真に残るのも情けない。
まっいいならいいんですけど(笑)
あるガーデンウェディング。
もちろん、人前結婚式は中庭。風は強いものの、天気も悪くない。良かった。式台には風船がゆらゆらと5個並んでいる。
実は、新郎新婦の誓いの言葉に合わせて割っていくという志向。司会的には『割る』もいただけないのだが、まあ仕方ない。
1.今日来てくれた皆様への感謝を忘れません。パンッ
2.お互いの両親への親孝行をします。パンッ
3.僕はあなたを守ります。パンッ
4.私はあなたを支えます。パンッ
…あっ!
4個目の風船が割れたはずみで、5個目の風船が飛んでしまった。大丈夫♪私のアドバイスで余分に風船を用意してもらってるからね…早く持ってきてね…
…って予備の風船を5個まとめてつないでおくバカがどこにいるの!…ここにいたけど。もう、早く~っ
…あああっ!!強風で5個まとめて飛んじゃった~っ…どうすんの。だからイヤだって言ったのにさ。
結局、はずれに設置してあるガスまで走り、風船を膨らませて戻ってきたのは4分後。
5.以上のことをふまえて私たち幸せになります。パンッ
…まっいいんですけどね。もう前の4つは忘れちゃったさ(笑)。
いいんだよ。披露宴は何をやっても。ただ『結婚式』だから、行き当たりばったりの進行はやめてほしい。
まっ文句を言いながらも、仕事だからやるんですけどね(笑)